今日の歯医者さん事典では・・・縁下歯石(えんかしせき)についてお話する予定でした。
 
ところが記事を書き始めてみると、縁下歯石の説明の前に皆さんに理解していただかないと話が通じない言葉が出て来ましたので、急遽、内容を変更することにしました。
 
その言葉とは・・・ 「歯周ポケット」です。
 
よくテレビのコマーシャルでも出てくる言葉なので、耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 
今日はこの「歯周ポケット」について説明させていただきますね。
 
歯医者さん事典vol.18でご説明しましたが、歯と歯肉の境目にプラーク(歯垢)が溜まると歯肉に炎症が起こり、歯肉が腫れて出血しやすくなってしまいます。(つまり、歯肉炎です)
 
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上のイラストで説明すると、Aが健康な歯肉でBが歯肉炎の歯肉です。
 
Aのように、健康な状態だと歯肉は引き締まっていて、紫色の線で示した歯と歯肉の境目の深さは浅くなっています。
しかし、Bのように歯肉が腫れてしまうと、歯肉が腫れてしまった分だけ深くなってしまいます。
 
さらに歯周病が進行して歯の周りの骨まで破壊してしまうと、下のイラスト内Cのように、歯根に密着していた歯肉が剥がれて、その溝がさらに深くなってしまいます。
 
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この歯と歯肉の境目の溝、Aのように健康な歯肉では歯肉溝(しにくこう)といいます。
 
一方で、BやCのように病的な状態の歯と歯肉の境目は歯周ポケットと呼んでいます。
 
イラストにしてみますね。
 
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歯医者さんで「歯茎の検査をしますね」と言われたことがあるかと思いますが、これはこの歯と歯肉の境目の状態をチェックしているのです。
 
歯周ポケットについて・・・少しはご理解いただけましたでしょうか?
 
なかなかイラストで表現するのも難しくて、イメージしにくいところが多々あるかと思います。
もしも分かりにくい所などがありましたら、ご遠慮なく教えてくださいね。
 
みなさんが疑問に思ったことは、おそらく他の方も同じように思っていることだと思います。
そして何より、みなさんの素朴な疑問を教えていただくことは、私にとってはすごく良い勉強になります。
 
今後とも何卒よろしくお願いします。
 
次回はおまちかね! いよいよ!縁下歯石(えんかしせき)についてご説明しますので、楽しみにしていてくださいね。