夜、寝ている間は入れ歯って外した方が良いの??
 
入れ歯を使っている方なら、一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?
 
これは歯科の先生によって考え方も違うので、これが正解!となかなか断言することは難しいところです。
 
外していた方が熟睡できるという方もいらっしゃいますし、逆に、外してしまうと顎の位置が不安定になる為、入れ歯を入れたままお寝みするという方もいらっしゃいます。
 
わたしは、ご自身の残っている歯が少なくなればなるほど、入れ歯を入れた状態でお寝みになった方が良いのかなと思っています。
 
奥歯が無くて、前歯しか残っていない場合を例にあげて説明しますね。
 
入れ歯を入れている時は、噛んだ時の力を入れ歯の奥歯のところで分散して受け止めることができます。
ところが、入れ歯を外してしまうと、本来なら入れ歯の奥歯のところで受け止めている力を残っている前歯数本で負担することになってしまうのです。
 
起きていて意識のある時は無理な力はかかりませんが、寝ている間は無意識な状態ですので、前歯に耐えきれないような力がかかってしまい、残っている歯がダメージを受けてしまいます。
 
歯がグラグラしてきたり、歯の根が折れてしまったり・・・
 
数少ない残っている歯を失うリスクが高くなってしまうのです。
 
もったいないですよね。
 
残っている歯を守るためにも、入れ歯を入れてお寝みになった方が良いのかなと私は考えています。
 
もちろん、入れ歯を装着していますので歯肉に触れている部分の粘膜を寝ませてあげることも大切なことです。
入れ歯をしている方は、なるべく1日1回は入れ歯を外して歯肉を休ませてあげる時間をとってくださいね。
 
その間に、洗浄剤に入れて入れ歯を綺麗にしてあげましょう。