~その3.歯が抜けているのを放置していた場合:後編~
いけないことはわかっていたけれど、歯が抜けていることをついつい
放置し続けてしまった・・・
前編でも触れましたが、奥歯が1~2本無くても、日常の生活に然程支障が
なく生活ができてしまう為に、歯が抜けたままにしてしまっている方が思い
のほか多い現状。
(実際、食事の時などに不便を感じているとは思うのですが・・・)
歯が抜けているのを放置したままにすると、隣の歯が傾きながら動いてしま
うのは前回のお話の中で説明いたしましたので、ご理解いただけたかと思い
ます。
今回は、上下で噛み合っている歯の場合についてお話して参ります。
上下の歯がきちんと噛み合っている状態を絵であらわすと下記のようになります。
もし、下の歯が2本抜けて放置したままいると、上の歯が噛み合う歯を探して下方へ
伸びてきてしまいます。
イラスト化すると下の様なイメージです。
なんだか怖い気もしますね!!
歯はとっても寂しがり屋なので、隣合う歯や噛み合う歯が無いことがわかると、その
パートナーを求めて動いてしまうのです。
動き始めて伸びてきた状態を更に放置し続けると・・・
上のイラストを見て一目瞭然!!
下の歯茎にあたるところまで伸びてきてしまうのです。
こうなってしまってから、いざ、勇気を振り絞って歯医者さんへ行っても、歯を入れる
スペースが無くなっているので、なかなか新しく歯を入れることは非常に難しい状況
となります。
歯を抜けたままの状態を放置していると、失った歯だけでは無く前後左右の歯にまで
大きな影響を与えかねません。
きちんと噛める状態になるまでに行う治療も複雑になり、治療回数のみならず費用も
余計にかかってしまう嬉しくないことに・・・。
今一度、ご自分の歯が抜けたままになってしまっている方、あとあと後悔しない為に
一日も早く歯医者さんへ行って、現在の状態をきちんと診ていただいて下さい。
現在の状態をこれ以上悪くしないために、また、今残っている歯を健康に維持して
いくためにも・・・。