~その4:歯の被せ物がはずれた時:補足~
前回、上下で噛み合っている歯が抜けてしまった際に、放置してしまったら・・・
というお話しをさせていただきました。
3回目の記事の中での補足になりますが、「歯の被せ物がはずれてしまった時」
にも前回のお話は当てはまります。
イメージイラストをご覧下さい。
被せ物が入っている時は、点線の様に噛み合わせがきちんと合っていますね。
歯の被せ物がはずれてしまうと、歯が抜けた時と同様に噛み合っていた歯が
パートナーを探しに伸びてきてしまうのです。
この様な状態では、はずれた被せ物をそのまま再度装着することは出来ませんし、
新しく被せ物を入れることも非常に難しいケースとなります。
被せ物をしようとする歯を、今よりもさらに小さく削る・・・
削っただけでは被せ物を入れるスペースを確保できない場合は、伸びてきてしまった
歯をも削り、噛み合わせた時に一番良い状態でのバランス調整をする必要があります。
もしも、「伸びてきてしまった歯が健康な歯」であったら、虫歯でも無いのに削ってしまう
とても勿体無いことになります。
被せ物がはずれた歯を小さく削り、なんとかスペースを確保し被せ物を入れることが
できたとしても、被せる歯自体が高さも低くなっていますので、はずれやすいという
デメリットが生じる可能性があります。
比べてみると下のイラストのイメージです。
Aは歯の高さが充分にある場合
Bは歯の高さが無くなってしまった場合
いかがですか?
Bの方がはずれやすい事は、おわかりいただけたのではないでしょうか?
「被せ物がはずれたけれど、痛みもないから大丈夫!!」なんて放置はしないで下さい。
今までお話してきたことを、ひとつひとつ思い出していただければ、早目の対処が
必要な理由がご理解いただけますよね?
虫歯の治療もなのですが、痛くなってからではかなり虫歯が進行し、治療の回数と
費用もかかります。
歯の被せ物がはずれた時も、早目に歯医者さんへ行って処置を行わないと余計な
時間と費用がかかる結果は歴然としています。
このお話しをご覧頂いてる方で、「はずれたままだわ・・・」という方がいらっしゃいま
したら、是非共、歯医者さんへの受診を心からおすすめいたします。
あなたとあなたの歯のためにも!!