本日のテーマは「親不知(おやしらず」についてです。
前回の歯医者さん事典でお話しさせていただきました通り、永久歯は上下合わせて28本あります。
真ん中から後ろへ順に数えて、7番目の歯の後ろに生えてくる8番目の歯が親不知になります。
その昔、人間は硬い物を食べていました。
そのため、顎も今の現代人よりも大きく、8番目の歯=親不知も普通に生えていました。
しかし、時代が変るにつれ人の食生活も様変わりし、柔らかい物を食べるようになり始めてから、
人間の顎もだんだんと退化し小さくなってきたのです。
顎の大きさが小さくなっても生える歯の本数は変らないため、親不知が生えるスペースが無くなって
しまうのです。
しっかりと生えてくるスペースが無いがために、中途半端に生えたり斜めに生えてしまった訳です。
この親不知は、すべての人に必ず生えてくるのか?といいますと、生えてくる人も生えて来ない人も
います。生まれつき親不知が存在しない人もいるのです。
親不知が無い人は進化している人ですね!!
親不知があった場合、抜かなければいけないのでしょうか?という質問が出そうなのでお答えします。
「親不知は、絶対に抜かなければいけないという訳ではない」のです。
他の歯同様に真っ直ぐに生えた場合には、特に問題はないのでそのままにしておくこともあります。
ただ、一番奥に生えているため歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい確率が高いので十分な注意
が必要となってきます。
中途半端な状態で生えたり、斜めに生えた場合などはいろいろと問題が生じますので、抜歯する必要
があります。
次回の歯医者さん事典では、親不知を抜歯しなければいけない理由についてご説明いたしますね。