前回の歯医者さん事典では、間食が多いとお口の中の酸性の状態がずっと続くために、虫歯になりやすくなるというお話をしました。
ところが、間食はしていないと本人はおっしゃっているのに虫歯が多い方が時々いらっしゃいます。
不思議ですね。
でも、そんな方のお話をよくよく聞いてみると・・・
お仕事中に缶コーヒーやジュースをダラダラと飲んでいたり、アメやガムやチョコを少しだけ食べたりしています。
仕事をしながら無意識にやっていることなので、間食という認識が本人には無いみたいです。
しかし、どれもお砂糖が入っているので、少量でも確実にお口の中は酸性になってしまいます。
ドキっ!とした方、いらっしゃるのではないでしょうか?
そう、毎日何気なくやっているその習慣も立派な間食なのです。
こういう”ながら飲食”が多い方の虫歯に多いのが・・・うっすらとひろく広がる虫歯です。
みなさんが持っている虫歯のイメージって、下の絵のような歯の噛む面に穴があく虫歯ではないかと思います。
一方で、”ながら飲食”が原因で出来た虫歯は下のイラストに描いた感じです。
うっすらと浅く、広く、歯の横(ほっぺた側や舌側)に出来てきます。
最初は歯医者さん事典vol.38でお話した歯の白斑のように白く濁っているのですが、それがさらに進行してエナメル質が破壊されて茶色くなっています。
浅く広く広がっているので、痛みもあまり感じることも無いのですが、痛みが出た時にはかなり進行していることが多いので要注意です。
普段、”ながら飲食”をしている方は・・・ご自分の歯をチェックしてみてくださいね。
そして、できれば”ながら飲食”では、お砂糖の入っていない飲み物やオヤツをチョイスしていただければと思います。