歯医者さん事典vol.53〜白い詰め物をする治療・・意外とハードです〜
 
 
歯医者さん事典vol.50でお話した小さな虫歯の治療や、歯医者さん事典vol.21では前歯の歯と歯の間にできた小さな虫歯の治療・・・どちらも白い詰め物をする治療です。
 
今日はその白い詰め物をする治療についてのお話をします。
 
この白い詰め物をする治療は、小さな虫歯の時に行う治療です。
虫歯があまりにも大きくなってしまうと、歯の形をお口の中で再現するのが難しくなってしまいます。
 
イラストをご覧ください。
 
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Aのように歯の壁が残っている状態の虫歯だと、元の形に再現するのはそう難しいことではありません。
 
しかし、Bのように歯の原型が無くなってしまうほど大きな虫歯になってしまうと、お口の中で元の形に再現することはかなり難しくなります。
 
やって出来ないことは無い場合もありますが、目で見て確認できるところは限られていますので、型を取ってお口の中を再現した状態で詰め物を作った方が確実な治療ができるのです。
型を取るか、その場で詰めるか・・・・
 
あきらかに虫歯が大きなときは、迷わず型を取って詰め物を作ります。
 
虫歯が小さくて、型を取るために削る健全な歯質の量が多くなる場合には、出来る限りその場で詰めるようにしています。
 
その判断が時として微妙なときも正直あります。
 
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上のイラストを例にしますと、Dの方が虫歯の深さはあるのですが、歯と歯肉の境目から離れたところにある虫歯なので、比較的白い詰め物はしやすいのです。(そうは言っても歯と歯の境目ですから、かなり神経を使います)
 
反対にCのように虫歯が浅かったとしても、歯と歯肉の境目ギリギリ付近にまで虫歯が広がっていて、その境目を目で見て確認するのがかなり難しい時は本当に悩ましいなと思います。
そのような時は、まずはその場で白い材料を詰めることをトライします。
 
特殊な器具を使用しても確実に白い詰め物をすることができない場合には、やむを得ず型を取るために歯を削ることにしています。
 
この特殊な器具・・・お口の中に入るとけっこう大変なのですが、これが無くては始まらない!というような物ですので、患者さんにはがんばって耐えてもらっています。
 
いつも協力してくださっている患者さんにも感謝ですね。
 
詰めた後も歯と歯の間をヤスリのようなもので磨かなければなりませんし、1回で終わりますが、意外とハードな治療です。
虫歯の状態が微妙だったときは、こっちもいつもよりも真剣ですので治療される方も大変かもしれませんね。(息を止めて、思わず歯を食いしばってしまうこともあります 笑)
 
ちょっと辛いかもしれませんが・・・出来るだけ正確に確実に治療をしたい!という思いからなので、どうかご理解くださいね。