歯医者さん事典vol.62〜フロスをがんばるだけで、いっぱい良いことが起こります〜
「先生、唾液が臭くなくなりました!」
先日いらっしゃった患者さんから嬉しい言葉を頂きました!
こちらの患者さん、以前の歯医者さん事典の記事の中に登場しているのですが、かなりの頑張り屋さんです。
その患者さんが登場している過去記事はこちら
・嬉しいコメント、いただきました!
・歯ブラシの当て方やフロスの使い方・・実際に見せてもらったら全然違いました!
当院で、歯ブラシの当て方やフロスの使い方に衝撃を受けた後(笑)、相当気合いを入れてご自宅でのケアを頑張っています。
もともとかなりの怖がりさんだったハズなのですが、毎日のように通院しているので歯肉の状態もみるみる良くなっています。
お口の中の清掃状態が改善されてきて、最初のころはネバネバした感じの唾液だったのですが、先日の来院時にはかなりサラ
サラした唾液になっていました。
ここまで変わったのであれば、おそらく患者さんご自身も実感しているだろうなと思ってお聞きしたところ、その時に飛び出した言葉が・・・
「唾液が臭くない」 でした(笑)
以前は手を舐めて唾液がつくと、そこがすごく臭かったそうなのですが、今は全然臭わないのでかなり気持ちが楽になったとのこと。
さらにお口の渇き(ドライマウス)も気になっていたそうなのですが、それも気にならなくなって来たとのことでした!
口臭とドライマウスがお悩みで来院された方だったので、とても嬉しそうにご報告してくださいました。
ご自身で毎日のお口のケアを頑張っただけで・・・嬉しいことがいっぱい起きたのです。
考えてみれば、当たり前のことなのです。
以前は、お口の中には汚れやバイ菌がいっぱい繁殖している状態でした。
当然、その汚れは歯の表面や歯と歯肉の境目だけではなくて、お口全体に広がっていて唾液の中にも混ざっています。
歯医者さん事典vol.56でもお話しましたが、この汚れは口臭の原因となるので、当然この汚れが混ざっている唾液は臭いのです。
唾液がサラサラになったというのも・・・排水口のヌメリがなくなったと思っていただけると理解していただけるのではないかと思ってます。
以前はご自分の唾液がネバネバ、ベタベタ、ヌルヌルしていて気持ち悪かったとのこと。
気持ち悪いあまりに、飲み込みたくなくて吐き出してしまうこともあったそうです。
おそらく、唾液の分泌量自体はそれほど変化していないと思うのですが、お口の中の状態が清潔になって唾液がサラサラになったことで、気持ち悪さも解消して、お口の渇きも気にならなくなったのだと思います。
この変化は、口臭やドライマウスが気になって初めて来院されたときから、わずか2週間の出来事です。
トクベツなことは何もしていません。
私たちがクリニックで行ったことは、歯にこびりついている縁上歯石と縁下歯石を取り除いて、歯と歯肉の境目の清掃について熱く語っただけなのです。
患者さんご自身が、ご自宅で歯磨きの当て方とフロスの使い方を実践してくださったことで、これだけの変化が起きたのです。
本当に、フロスを頑張るだけで良いことがいっぱい起こります!!
口臭やお口のネバツキやお口の渇きが気になっている方は、ぜひ毎日のお口のケアを頑張ってみてくださいね。
もちろん、歯と歯肉の境目に歯石がついている状態で闇雲に頑張っても効果はありません。
まずは歯医者さんに行って、お口のケアをして正しい清掃の仕方を教えてもらってくださいね。