歯医者さん事典vol.81〜抜歯しなければならないのはどんな時?〜歯の根の先の炎症が大きく広がった場合〜
 
 
今回の歯医者さん事典は、『抜歯しなければならない時はどんな時?』シリーズの中より
『歯の根の先の炎症が大きく広がってしまった場合』についてお話しますね。
 
歯の根の治療については、今までも何度か歯医者さん事典内でお話してきました。
 
過去の記事はこちらからご覧下さい。
歯医者さん事典vol.13〜神経を抜いた歯について②〜

歯医者さん事典vol.49〜痛くなかった歯を治療すると腫れて痛みが出るのはなぜ?〜

歯医者さん事典vol.59〜歯肉にプチッとできたおできって何?〜

歯医者さん事典vol.65〜神経がないのに、歯の根の治療が痛いのはなぜ?〜

 
歯の根の先の炎症が大きく広がると一体どのようになるのかといいますと、『歯の根の周りの骨が破壊されて、膿の袋が出来て来ます。』
なんだかちょっと怖い気がしますね!!
 
初めは小さな膿の袋なのですが、大きくなると歯肉にプチッとしたおできを作ってきます。
 
歯医者さん事典vol.59内で使用したときのイラストをもう一度ご覧下さい。
 
201608201
 
上のイラスト右側のように、歯の根の先の膿の袋が大きくなると、根の周りの骨がどんどん破壊されてしまいます。
 
この時点で、ご本人が気づかずに放置し続けるとどうなるか・・・
下のイラストに描いたようになってしまいます。(※分かりやすいようにかなり極端に描いてます)
 
201608202
 
歯の根の周りの骨が大きく失われてしまっていますね。
 
ここまで歯の根の周囲の骨が破壊されてしまうと、たとえ歯の根の治療を行ったとしても、残念ながら周囲の骨が回復する見込みはとても少ないです。
 
うまく行けば周囲の骨が回復する場合もありますが、それはごくごく稀なケースだと思います。
 
せっかくのご自分の歯がこのような悲しい結果にならないためにも、神経の処置をした歯は定期的にチェックする必要があります。
もちろん、歯肉にプチッとしたおできができたり、疲れた時に違和感があるような歯がある場合にはそのまま放置せずに、歯医者さんに行って診てもらってくださいね。