歯医者さん事典vol.90〜古くなった被せ物や詰め物が外れるのはなぜ?〜虫歯になっていない時〜
 
 
前回の歯医者さん事典では、「古くなった被せ物や詰め物が外れるのはなぜか?」というお話をしました。
今回はその補足として、「虫歯になっていないのに外れる場合」についてお話します。
 
被せ物や詰め物は接着剤を使って、歯に装着しています。
もちろん、お口の中で使っても問題がないような材料で出来ていますが、時間の経過と共に劣化はしてきます。
 
少し頭の中でイメージしてみましょう。
 
365日朝昼晩とお食事をして、歯ぎしりする人は夜間もギシギシと歯に力がかかり、日中食いしばる人は食事以外の時にも力がかかります。
 
さらに乾燥している状態ではなく、お口の中は唾液で濡れています。
細菌もたくさんいますし、食事をした時には熱い物やら冷たい物やらいろいろなモノがお口の中に入って来ます。
 
そんな環境下にあるのですから、長期間使っていると歯と被せ物を着けている接着剤もだんだんと劣化してきて、溶け出したり、壊れてしまい
剥がれてしまったりするのは当然のことなのです。
 
イメージできましたか?
 
もちろん、虫歯になっていなかったとしても外れることも当然あります。
 
あまりにも噛む力が強かったり、食いしばったり、歯ぎしりがある方は、そんなに古くなくてもその力が強いあまりに外れてしまうこともあります。
 
そのような理由で、虫歯でなかったとしても外れる場合もあるということを、覚えておいてくださいね。
 
もちろん、虫歯じゃなかったとしても被せ物を外れたまま放置するのは厳禁です。
 
ぜひ、お早めに歯医者さんに行くようにしてくださいね。