歯医者さん事典vol.94〜型を取る材料ってどんなものがあるの?〜一般的な物について〜
 
 
歯医者さん事典・・・今日は、お口の型をとる材料についてお話します。
 
みなさんもお口の型を取られたこと、ありますよね。
今日は小さな被せ物や詰め物を作る場合についてお話ししますね。
 
お口の型を取る時には、まずはお口の大きさにあった道具(トレー)を選びます。
 
下の画像はトレーの実物になります。
 
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これに、冷たくて柔らかい材料(アルジネートと言います)を盛り、
すばやくお口の中に入れて患者さんの歯にしっかり密着させて歯型をとります。
 
ラフな型を取る時はこれだけで良いのですが、被せ物を作る時にはより正確に再現する必要があるため、
さらに精度の高い材料を被せ物をする歯のところに使って型を取ります。
 
この材料は温めて柔らかくした寒天なので、少し熱く感じることがあるかもしれません。
 
この材料で型を取るのが最も一般的なので、型を取られるときに最初はすごく熱いと思ったら、次に冷たいものが
お口いっぱいに入って来た!というご経験がある方、たくさんいらっしゃると思います。
 
冷たかったり熱かったりしていたのは、この材料なんです。
 
これらは比較的お水と馴染みやすいのですが、それでもやはり唾液や血液が入り込んでしまうと不鮮明になってしまいます。
 
そのため、型を取る直前に風を吹きかけて続けて乾燥させるように頑張ったりもします。
 
麻酔が効いている時はそれほどでもないのですが、麻酔が効いていない時は、風がしみて辛いおもいをする方もいます。
あまりにも辛い時には、麻酔をしてから型を取りますので、我慢しないでくださいね。
 
痛みを感じると唾液がたくさん出てくることもあります。
 
そうなると、風をかけるだけでは間に合わなくり、結局もう一度型をとることになってしまう可能性もありますので、
痛みを感じたときは正直におっしゃってくださいね。
 
今日は一般的な材料についてお話しました。
 
 
写真をもっと載せたかったのですが、時間がなかったので、後日撮影して追加します。
 
次の機会には違う材料についてのお話もしていきたいと考えていますので、楽しみにしていてくださいね。