歯医者さん事典vol.101〜新しく出来た詰め物や被せ物の噛み合わせの調整をするときのコツ〜
2017年はじめの歯医者さん事典スタートです。
今年もいろいろと書き綴っていきたいと思いますのでよろしくお付き合いくださいね。
また、歯やお口の中のことで気になったり疑問に思うことがございましたら、是非、
お気軽に仰ってください。
前回の歯医者さん事典vol.100では、「新しく出来た詰め物や被せ物は適正な高さに
調整したとしても、違和感を感じてしまう理由」についてお話しました。
今回は、新しく出来た詰め物や被せ物の噛み合わせの高さの調整をするときのコツに
ついてお話しますね。
これは、歯医者さん事典vol.98でも説明した、型を取った時の噛み合わせの高さの記録
を取る時のコツにとっても良く似ています。
そうです。
左右の奥歯がしっかりといつもの位置で噛み合う位置でカチカチと噛もうとすることが、
とても大切なのです。
例えば、左側の歯の詰め物を作ったとします。
新しく作った詰め物を歯に装着し、少し高さが高いかな?と感じながら左右の奥歯が
しっかりと噛み合ういつもの位置で噛もうとすると、装着した左側だけが当たる感じ
がして、右側は当たっていない感じがします。
まずこの状態から、少しずつ両側が均等に当たるようになるまで調整していきます。
この時、素直にいつも奥歯で噛んでいる位置で噛んでいただくと、何の問題も無いの
ですが、時々、右や左にずらして噛んでしまう方がいます。
恐らく、いつもは左右均等に当たっているのに、噛み合う歯が当たらないので分から
なくなってしまうのだと思います。
そのため、「ここかな?あっちかな?」と色々と患者さんの方も悩んで噛んでいること
もあるようです。
「歯医者さんで新しい被せ物などの調整をしているうちに、いっぱいカチカチと噛んで
何だかよく分からなくなってしまった・・・」そんな経験はありませんか?
その様な時はものすごく早く、超高速でカチカチと噛んでみてください。
そうすることで、いつも無意識に噛んでいる位置で噛むことができます。
これは、普段の生活の中でお口の筋肉が適正な噛み位置を覚えていてくれるからなのです。
新しく出来た詰め物や被せ物の噛み合わせを調整するときのコツとしては、
①まずはいつも噛んでいる奥歯で均等に噛んでいる位置で噛むこと。
②いつもの位置が分からなくなったら、超高速でカチカチと噛んでみて、その位置で噛むこと。
この2点を覚えておくと、良いのかなと思います。
詰め物や被せ物を作る必要のある虫歯にならないことが一番良いのですが。
もし、万が一新しい被せ物や詰め物を作る機会があったら、今回お話したことを試してみてくださいね。