歯医者さん事典vol.107〜歯がグラグラするのはなぜ?〜歯の根が割れたとき〜
前回お知らせしておりました通り、今日から「歯がグラグラするのはどんなとき?」
シリーズが始まります。
前回の歯医者さん事典で思いつくままにあげた下記の6つを覚えていますか?
①歯周病が進行して歯の根の周りの骨が破壊されてしまったとき→歯医者さん事典vol.79
②歯の根が割れて歯の根の周囲の骨が破壊されてしまったとき
③歯の根の先に大きな膿の袋ができて炎症が広がってしまったとき
④被せ物が外れかけているとき
⑤外傷によって強い衝撃を受けて、歯が脱臼したり歯が折れてしまったとき
⑥噛み合わせたり、歯ぎしりした時に特定の歯に強く負担がかかっているとき
今日は②の「歯の根が割れた時」についてお話します。
歯の根に亀裂が入って割れてしまうと、いずれは抜歯しなければならなくなってしまうことは、歯医者さん事典vol.⑯でもご説明させていただきましたが覚えていらっしゃいますか?
歯医者さん事典vol.⑯内でも少しふれましたが、歯の根が割れて周囲の骨が破壊されると歯がグラグラと揺れて来ることがあります。
イメージをイラストにしてみました
歯の根の近くに膿の袋ができて、歯を支えている骨が破壊されてしまう為、当然歯はグラグラしてきます。
このとき、歯医者さん事典vol.⑯でご説明したように、膿の出口ができて、歯肉におできのような物ができていることもあります。
イラストにしてみましたのでご覧下さい。
歯全体が揺れて来ることもあるのですが、下のイラストのようなケースもあります。
イラストではなかなか上手に伝えきれていないかと思いますが、イメージとして捉えていただけましたか??
歯の根が見事にふたつに割れてしまっていますので、被せ物が土台ごとグラグラと揺れている状態です。
これは怖いですね!!
上のイラストの様になってしまうと噛む度に痛みがあるので、この状態を放置する人はあまりいませんが、膿の袋が出来た状態ではそれほど激しい痛みを感じないことが多いので、意外と放置してしまっている方も多いです。
歯がグラグラしていて、その歯の歯肉にプチッとしたおできのような物ができている時は、歯の根が割れてしまっている可能性が高いことが多いです。
お心当たりのある方はぜひ早めに歯医者さんへの受診をおすすめします。