歯医者さん事典vol.128〜治療中はあごをひいてリラックス〜
 
 
歯医者さんで歯の治療をする・・・
 
なかなか歯医者さんでの治療は慣れないもので、どうしても緊張してしまいますよね。
 
患者さんを診ていて意外と多いのが、治療をする時に横になった状態でお口を開けるとアゴも一緒にあげてしまう方なんです。
 
一生懸命、治療に協力しようとしてくださるあまりに、アゴも上がってしまうみたいです。
 
しかし!!この体勢はかなり肩に力が入っていますし、何よりも気道が開いてしまうので、患者さんご自身がむせやすくなってしまいます。

歯の治療の最中は、お水がお口の中に溜まりますよね?
この時にアゴを上に上げてしまっていると、気道にお水が入りやすくなってしまいます。
それによって、気管にお水がはいってゲボゲボってむせてしまうのです。
 
そこで、歯の治療を受ける時はアゴを引いた状態でお口を開けることをオススメします。
 
「ホントかしら?」と思った方は、
ガラガラとノドのうがいをする時の体勢を思い出してみてください。
 
この時、アゴを上に上げてますよね???
歯の治療をするときにアゴを上げているということは、うがいをする時の体勢になっているっていうことなのです。
 
 
イメージできましたか??
 
あとはお水をお口に含んでみて、下をむいてみたり、上を向いてみてください。
恐らく、上を向いた時の方が苦しいはずです。
 
歯の治療をする時にいつも苦しくなっている方は、もしかするとアゴを上に上げてしまっているのかもしれませんね。
 
心当たりのある方は、ちょっと意識してアゴをひいてみてくださいね。
そしてなによりも「リラックス!!」です。
 
リラックスするとお口の周りの頬や唇の筋肉の力もゆるむので、治療する道具が入ってきても、楽になります。
 
そのことについては、次回また詳しくお話しますね。