歯医者さん事典vol.161〜酸っぱいものに要注意!〜
 
 
「甘い物を食べると虫歯になる」ということは、みなさんも良くご存知だと思います。
 
お菓子などの甘い物を食べないのに、なぜか歯質が脆くなっている方がいらっしゃいます。
酷い時は、歯のエナメル質の一部が溶けていることもあります。
 
そんな方の日々の生活習慣などを聞いていると、実は健康のために毎日黒酢を飲んでいた!
ということが多いです。
 
 
そうなんです。
 
 
意外と見落としなのが・・・酸っぱい物なんです。
 
 
考えてみたら、当たり前のことなのですが、虫歯は虫歯菌がお砂糖を食べて酸を出します。
その酸が歯を溶かして、歯が脆くなることによって出来るのが虫歯です。
 
 
酸っぱい物は・・・酸性なので、当然歯を溶かしてしまいます。
 
虫歯菌が酸を作ったとしても、私たちは酸っぱく感じませんが、そのようなわずかな酸でも
歯をとかしてしまうのですから、酸っぱい物はさらに危なそうだなというのはイメージでき
ますよね?
 
 
実際、私は子どもの頃からグレープフルーツを食べた後に歯磨きをすると、なんだか歯が
くすぐったいなあと感じていました。
 
 
なんていうか・・・歯に歯ブラシの毛先1本1本が当たるのが分かる感じ?
小さい頃はその理由が分からなかったのですが、歯科大学に行ってようやくその理由が
分かってなるほど~!と思いました。
 
 
グレープフルーツに含まれている酸が歯のエナメル質の一部を溶かしたために、一時的な
知覚過敏になっていたのです。
 
 
もちろん、毎日グレープフルーツばかりを食べていた訳ではないので、虫歯にはなりません
でしたが、でも要注意な果物だなあと思いました。
 
このように、虫歯のリスクを高めてしまうような生活習慣は、意外なところに隠れているの
かもしれませんね。
だからといって、黒酢や酢の物や柑橘類を全く食べるな!ということではありません。
 
 
毎日夜寝る前に黒酢とか、毎朝グレープフルーツ食べるとか・・・継続した習慣になって
しまうのは避けた方が良いと言うことです。
 
 
何事もバランス良く・・・というのが一番大切。
 
 
そのことを、頭の片隅に置いておいてくださいね。