歯医者さん事典vol.180〜その着色・・・もしかしたら口呼吸が原因かも?〜
メインテナンスにいらっしゃった患者さんのこと。
上の前歯の着色が気になっています。
お茶は良く飲むみたいですけど、タバコを吸っている訳でもないし・・・
でも確かに、他の歯に比べると一番目立つ上の前歯にはうっすらと着色がついていました。
その着色は、歯の内部に染み込んだものではなくて、どちらかというと茶渋のような外来性
の着色です。
患者さんを診察しながら、お話していると・・・ふと気づいたことが。
そう、それは「患者さんの唇の形」です。
上くちびるがいつも空いていて、上の前歯が見えている状態になってます。
イラストにしてみました。
※かなり微妙な絵なのはご容赦ください^^;
この状態だと、常に上の前歯は乾燥していて、唾液の自浄作用が働かなくなってしまいます。
チェックしてみると、見事に歯が見えていて乾燥しているところが着色していました。
反対に、唇に隠れて唾液で濡れている下の前歯は真っ白できれいでした。
どうやら、無意識のうちに口呼吸をしていたようで、患者さんもとても驚いていました。
唾液のチカラ・・・やっぱり侮れないですね!
患者さんには、お口を閉じることを意識して心がけるようにお話しました。
そして、お口の筋肉の力も侮れません。
実は、この患者さんの前歯は少しだけ前に出ているところがありました。
おそらく、お口をあけていたことも前歯が前に出て来た原因の1つだと思います。
そのことについては・・・・また次の歯医者さん事典でお話しさせていただきますね。