歯医者さん事典vol.162〜お口の乾燥、ノドのイガイガ・・・のど飴に要注意〜
 
 
季節の変わり目などお口の中が乾きやすくて、ノドがイガイガして気持ち悪い。
 
なんとかお口の中を潤さなきゃ!!!
 
 
そう思って、のど飴をいつもお口に含んでいる・・・そんな方も多いのではないでしょうか。
 
実はこれ・・・とっても危険な行為なのです。
 
 
鋭い人はもうお分かりかと思いますが、のど飴にはお砂糖が含まれています。
 
「いつものど飴をお口に含んでいる」ということは、ず~っと間食し続けていることと同じなのです。
 
 
つまり、常にお口の中にお砂糖をばらまいているということになります。
 
当然、虫歯菌は常に酸を出し続けることになるので、歯の表面のエナメル質はどんどん溶かされて、虫歯になってしまいます。
 
 
実際に、私の祖母の話ですが、若かりし頃は虫歯も少なくてあの年代にしては自分の歯がたくさん残っていました。(注:祖母は大正元年ころの生まれです)
 
 
ところが・・・寝たきりになったころに、歯の調子が悪いと言うので診てみたら、虫歯だらけになっていたのです。
 
 
その原因は、やはりのど飴でした。
 
 
のど飴を舐めると、一時的にお口の中が潤うような感じがするからだったのだと思います。
 
 
怖いですね!
 
 
あれから数年経って・・最近は母がのど飴をいつもカバンやポケットに忍ばせるようになっています。
 
 
聞くと、やはりノドがイガイガするからとのことでした。
 
 
私が注意しても、「それは分かるけど辛いから仕方がない」と言って聞いてくれません(涙
 
娘の言うことだから聞いてくれないのかもしれませんが、なかなか難しいです。
 
 
せめて、キシリトールのタブレットにしてもらえたら有り難いのですが。
 
 
皆さんの中にも、のど飴をいつも舐めている方がいらっしゃいましたら・・新たな虫歯が出来始めているかもしれません。
 
 
お心当たりのある方は、少しだけその習慣を見直してみてくださいね。
 
 
 
次回は、のど飴による虫歯の特徴についてお話する予定です。