歯医者さん事典vol.173〜歯間ジェルってどんなもの?〜
 
 
先日、いらっしゃった患者さん。
 
毎日のケアをしっかりと行っているのですが、どうしても奥歯の歯肉からの
出血が治まりません。
 
 
歯周ポケットが深くて、炎症が広がっているので、フロスだけではなかなか
改善しないのです。
このような場合は、前回の歯医者さん事典でお話した歯間ブラシを使用して
ケアしていきます。
 
 
歯間ブラシによる清掃を始めて数日・・・最初の頃よりはだいぶ出血は治まって
来ましたが、まだ若干の炎症と出血がありました。
 
 
そこでプラスαで歯間ジェルを使用してもらうことにしました。
 
 
歯間ジェルは、歯間ブラシにつけて使用するもので、歯周ポケット内に薬用成分
が留まることによって歯周病菌の繁殖や歯肉の炎症を抑えるという効果が期待できます。
 
 
当院で扱っている歯間ジェルは下の写真の商品です。
20180609
 
歯周病予防に効果的な3つの薬用成分が含まれていて、さらにフッ素も配合され
ているので虫歯予防の効果もあります。
 
 
使うタイミングとしては、まず何もつけずに歯間ブラシで清掃して、プラークや
食物残渣(食べカス)を取り除きます。
 
このとき、もちろんかなりの出血があると思います。
 
 
歯周ポケット内の汚れを取り除いた上で、歯間ブラシに歯間ジェルをつけて歯周
ポケットを清掃します。
 
 
こうすることで、歯間ジェルの薬用成分が直接、歯周ポケット内に作用すること
ができます。
 
 
汚れが残っている状態で歯間ジェルをつけても、汚れにまみれてしまって肝心の
歯肉や歯周ポケット内の細菌に作用しないので、この使うタイミングもすごく
大事なのです。
 
 
これは、うがい薬やマウスウォッシュについて同じことが言えるかもしれません。
 
 
やはり、基本的に綺麗な状態で使用すると言うことが大前提なのです。
そのことについての詳しいお話は、次回の歯医者さん事典でもお話しようと思って
います。