歯医者さん事典vol.96〜お口の型を取られる時のコツ〜下顎編〜
歯医者さん事典 型を取る時シリーズ続行中です!
前回は上あごの型を取る時のコツについてお話しました。
今日は下あごの型を取る時のコツについてお話しますね。
「下あごの型を取る時に一番、気をつけて欲しいのは舌」です。
えっ?舌?と思われる方も多いと思います。なかなかイメージしにくいですよね。
あまり意識したことは無いかもしれませんが、型を取る時の道具を下あごに入れた時に、舌がトレーの下にきてしまうと、
型を取る材料が固まるまでの間ずっと上から舌を押されてしまうので、とっても苦しくなってしまいます。
文章ではわかりにくいと思いますのでイラストにしてみます。
イラストもかなり難しくて微妙なところですが、ご理解いただけましたか?
この状態だと、患者さんも苦しいですし、歯の型も綺麗に取ることができません。
では、どうすれば良いのかイメージをイラストにしてみます。
2つのイラストの違いがお分かりになりましたか??
舌をトレーの上に乗せるようにしてあげると、舌はフリーになるので楽になります。
イメージとしては、トレーが入ってくる時に舌を上アゴを舐めるように上にあげると、歯医者さんも患者さんも楽だと思います。
①トレーが入ってくる時に舌を上にあげる。
②歯医者さんがぐいっとトレーをお口に入れて押し込んできたら、あかんべーをするように舌を前に出し、その後は力を抜いて楽にする。
このようにすると、舌が押されることもないので、比較的楽にできると思います。
もちろん、型を取る材料が固まるまでは、お口の中いっぱいに柔らかい材料が入っているので、少なからず苦しい感じもあるかもしれませんが、舌を楽にしているだけでも、呼吸も楽になると思います。
そして、上あごと下あごいずれにも共通して言えることは、とにかく鼻で息をするようにすることです。
鼻で息をしてあげることで、だいぶ楽になると思います。
鼻ゆっくりと息をしてリラックス。
これが、型を取る時に楽に過ごす秘訣です。
機会があったら、ぜひやってみてくださいね。