~歯の大きい人、小さい人・・・どっちが良いの?~
 
 
目が大きい人や小さい人がいらっしゃるように、歯の大きさも
人それぞれ千差満別。
 
もちろん、歯の大きさに限らず、顎の大きさもひとりひとり違うんですよ。
 
歯並びが悪い方が良くおっしゃる事なのですが、
「歯が大きすぎるから、きれいな歯並びにならずガタガタになってしまった
のですね・・・。もう少し小さい歯だったらきちんときれいに並んだのに・・・」と。
(※注 歯の小さい方でも歯並びが悪い方はいらっしゃいます。歯並びに関して
は様々な要因から成り立っている為、その点はご理解下さい。)
 
確かに顎自体が小さいのに歯が大きいと、歯並びが悪くなってしまいます。
逆に、顎が大きいのに歯自体が小さいと、隙間の目立つスカスカの歯並びに
なってしまします。
 
綺麗な歯並びとは、顎の大きさに対して歯の大きさのバランスがとれてこそ。
 
歯の大きさがどちらが良いかは、一概には言い切れないものがあるのです。
 
個人的な見解ではありますが、小さい歯の方が虫歯の進行という点では少し
だけ不利ではあるかな?とは思います。
 
例えば、歯の小さい方と大きい方それぞれに同じ大きさの虫歯ができたと仮定
しますと、下のイラスト内をご覧いただくとご納得いただけるかと思います。
 
201503071
 
Aの歯の小さい方は、虫歯が神経の近くまで接近していますね。
Bの歯の大きい方は、Aと同じ虫歯ができたとしても、まだまだ神経にまでは
届いてませんね。
 
この様に、同じ大きさの虫歯ができたとしても、歯の小さい方が痛くなったり神経
にまで届き重症化してしまう傾向があるのです。
 
来院された患者さんの中で、歯の小さい患者さんには前述したことをきちんとお話し
、大きい歯に比べるとリスクが高いことを患者さんご自身に認識していただく様に
しています。
 
お口の中や歯の状態はひとりひとり違うもの。きちんと自分自身の歯について知って
いただくことにより、普段の生活の中での歯との関わり方やリスクに対してのケア意識
も高くなってくるものと期待します。
 
もしかすると自分の歯は小さいかな?と思われる方はご自身の歯の状態に意識を向けて
みて下さい。もちろん、歯の大きい方も油断せずに、日頃のケアを丁寧に継続して下さい。
手を抜くとあっという間に虫歯になってしまいますからね!!
 
今回は、歯の大きさを比較してみた場合について、それぞれ触れてみましたが、虫歯が
できる要因については様々なことが考えられますので、その点につきましてはまた、後日
のテーマの中でご説明させていただきます。