歯医者さん事典vol.30では縁上歯石(えんじょうしせき)についてのお話をしました。
今日は縁下歯石(えんかしせき)について説明しますね。
縁下歯石はその名の通り、歯肉縁(歯と歯肉の境目)より下にある歯石です。
前回の歯医者さん事典vol.31でお話しした歯周ポケットのところにある歯根に付着しています。
まずはイラストをご覧ください。
炎症のある歯周ポケットからの血液や浸出液を含んでいるので、黒っぽい色をしています。
歯根にへばりついていて、縁上歯石に比べると硬くて除去しにくく、しかも歯肉の下にあるので自分では気づくことができないという・・・かなり厄介な歯石です。
そして、この縁下歯石には悪さをする細菌がたくさん含まれているので、縁下歯石が付着してしまうと、歯周ポケットの炎症はさらに酷くなります。
縁下歯石が付く→プラーク(歯垢)が付着しやすくなる→細菌が悪さをして炎症が悪化する→歯周ポケットがさらに深くなる→ますます歯根の奥深い所に歯石が付く・・という悪循環になってしまいます。
怖いですね!!!
この縁下歯石・・・かなり硬く、歯肉の下にあるので、除去するのが本当に難しいのです。
場合によっては、麻酔をして歯肉を切らなければ除去できない場合もあります。
嫌ですよね・・・。
そのようなことにならないためにも!
歯肉からの出血に気づいた時点で・・・しっかりとケアをして健康な歯肉をキープして行って欲しいなと思います。
歯肉からの出血については過去の歯医者さん事典でご説明していますので、あわせてご覧下さい。
・歯医者さん事典vol.18~歯肉からの出血が気になる方へ~
・歯医者さん事典vol.19~歯肉からの出血を治すためのセルフケア~歯ブラシの当て方~
・歯医者さん事典vol.20~歯肉からの出血を治すためのセルフケア~デンタルフロス~