前回の歯医者さん事典では、歯周ポケットの検査をして歯肉の状態をチェックするだけで、
普段の歯磨きをサボっているのがバレちゃいますよ!というお話をしました。
実は歯肉の状態だけでなく、プラーク(歯垢)を見ただけでも歯磨きをサボっていることは
分かってしまいます。
今回は、そのことについてお話しますね。
みなさんはあまり意識していないかもしれませんが、
私たちが見ると、新しいプラークと古いプラークって明らかに違うのです。
新しいプラークは量も少ないですし、柔らかいので、わずかな力で取り除くことができます。
それに対して、古いプラークは新しいプラークに比べると量も多くて、硬く歯にこびりついてしまい清掃
しにくいなと感じます。
歯石の一歩手前って感じです。
食後、たまたま時間が取れなくって歯磨きができなかったりすると、歯を舌で触るといつもよりもザラザラして気持ち悪いと感じたことはありませんか?
そんな時に歯磨きをすると、なんだかいつもよりも汚れが落ちにくいと感じます。
たった数時間でも清掃しないでいると、プラークは堆積して硬くなってしまうのです。
プラークは細菌の塊なので、1個が2個、2個が4個、4個が8個、8個が16個・・・というように倍数的に増えて行ってしまいます。
イラストにしてみました
歯磨きをせずに放置すればするほど、ものすごい勢いでプラークが増えていくということなのです。
しかも、硬くなっているので落としにくい!
そのような状態ですので、古いプラークは見るとすぐに分かります。
歯磨きをサボっていることは、こんなところからもバレてしまうのです。
毎日のケア・・・習慣になっていないとやはり面倒なことだと思います。
しかし、面倒くさいと思って歯磨きしないでいると、汚れが落としにくい状態になってしまい、せっかく歯磨きしても何だか綺麗になった気がしない→やる気がなくなる→さらに汚れがたまる・・・という悪循環になってしまいます。
汚れが溜まると、口臭の原因にもなります。
そうならないためにも!
毎日のお口のケアを小まめに行ってくださいね。