歯医者さん事典vol.66〜歯の根の治療・・・ガリガリと何をしているの?〜
歯の根の治療・・・針みたいなものでガリガリされて、なんか嫌な感じですよね。
私もこどもの頃、ガリガリされたことがありましたが、ホントに嫌でした。
あのガリガリ・・・一体何をしているのかと言いますと、歯の根の神経の入っていた管の中を綺麗にしているんです。
歯の根の先に膿の袋ができていたり、炎症が広がり痛みがある場合、歯の根の治療を始めると、根の中から腐ったような臭いがすることがあります。
そのような時、前回の歯医者さん事典vol.65で描いた絵のように、歯の根に器具をいれると、膿と一緒にたくさん汚れが器具についてきます。
この汚れ・・・歯の根の壁や歯の根の先にいっぱいこびりついています。
たとえて言うなら、排水溝の掃除をせずに放置していた時、さまざまな汚れがビッシリとこびりついているのを想像していただくとわかりやすいかと
思います。
イラストにしてみました。
左側の根の方に膿があって、歯の根の中に汚れがいっぱいついていますね。。
歯の根の中をガリガリとしているのは、この汚れを取り除いて綺麗にするためなのです。
この汚れを残してしまうと、痛みが治まったとしても、またそこに細菌が繁殖してしまいます。
そのため、根の中を器具で触った時に健康な歯質の削りかすが出てくるまで、カリカリする必要があります。
イラストにするとこのような感じです。
健康な歯質が出てくるまでカリカリ・・・どこかで聞いたようなフレーズですね。
そうです!!歯医者さん事典vol.46でも出てきましたね。
歯の表面の方にできた虫歯も、歯の根の治療も基本的なことは一緒でとにかく感染したところを取り除くことが大切なのです。
今、歯の根の治療をしている方や、これから歯の根の治療をする予定の方・・・・
ガリガリとなんだか嫌な感じがしてしまうかもしれませんが、それはとっても大切なステップの1つです。
ほんの少しだけ・・・(もしかしたら結構長時間かもしれませんが)、頑張ってくださいね。
歯の根の先に膿の袋ができたことについての歯医者さん事典の過去記事もご覧いただけたら幸いです。
・歯医者さん事典vol.13~神経を抜いた歯が痛いとき~歯の根の先に膿の袋が出来たとき
・歯医者さん事典vol.49~痛くなかった歯を治療すると腫れて痛みが出るのはなぜ?~
・歯医者さん事典vol.59~歯肉にプチッとできたおできって何?~
・歯医者さん事典vol.65~神経がないのに、歯の根の治療が痛いのはなぜ?~