歯医者さん事典vol.67〜歯の根を分けるってどういうこと??〜
奥歯の歯の根の治療をしている患者さん。
虫歯が深くて、2本ある歯の根を2つに分けることになりました。
「歯の根を分ける???」
いったいどういうこと?
はい、なかなかイメージが出来ないですよね。
下の大きな奥歯2本(前から数えて6番目と7番目)は歯の根っこが2つあります。
イラストにしてみますね。
いつも私が描いている歯の絵です
1つの歯に2つの根っこがついているのがおわかりいただけますね。
虫歯が進んでしまって、この二股に分かれているところに穴が空いたり、亀裂が入ってしまうことがあります。
イメージをイラストにすると
この状態で患者さん自身はあまり痛みを感じませんが、放っておいてしまうと、この亀裂や穴にバイ菌が繁殖して周りの骨を破壊してしまいます。
でも・・・この歯の根自体はなんとか残せそうなので、このような場合には二股になっている根を2つに分けて保存していきます。
かなりアヤシい絵ですね・・・(笑)
そして、このように2つに分けて残した根っこは2本の歯のようになって、最終的にはこの2つの根っこをつなげて被せ物を作ります。
絵が下手ですごく恥ずかしいのですが・・イラストにしてみると・・・
かなりギリギリ残す感じになりますが、それでも抜歯をして歯を失うよりは残っている歯への負担も少ないので、このような形にしています。
歯の根を分ける・・・ご理解いただけましたか?
次回は歯の根を一部抜歯することについてお話しますね