歯医者さん事典vol.70〜食べ物がはさまりやすいところ〜
 
 
「先生!! 食事をすると、いつもココに食べ物が挟まるのです。」
 
食事をするたびに歯に食べ物が挟まるのって、意外とストレスになりますよね。
今日は、『食べ物が挟まりやすいところ』についてお話しますね。
 
一番多いのが、歯と歯の間に隙間が空いているところです。
 
例えば、下のイラストのように歯と歯の間に虫歯が出来て穴があくと、歯と歯の間の隙間が空いてしまうので、食べ物が挟まりやすくなります。
(下のイラストのピンクの部分が食べ物として見てくださいね)
 
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歯周病で歯が動くようになると、適切な接触状態だったものがゆるくなって歯と歯の間に隙間が空いてしまいます。
 
目で見て分かる隙間はもちろん、目で見ても隙間があるようには見えないけれど、適切な接触状態よりも数ミクロン空いているだけでも実は食べ物が挟まりやすくなります。
 
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上のイラストのように、歯と歯の間に隙間が空いていると、噛んだ時の圧力によって食べ物をその隙間に押し込んでしまうのです。
 
歯と歯の間の隙間に食べ物がはさまったまま放置しているとどうなるか・・・
 
毎食後しっかりフロスを使って完璧に清掃しない限りは、常に食べ物が挟まっている状態になってしまうので、当然、歯と歯の間の虫歯は進行してしまいますし、そこの歯肉には炎症が起きて、歯周病も進行してしまいます。
そのため、被せ物や詰め物を作り直して適切な接触状態に回復して行く必要があります。
 
『そう言えば、いつも食べ物が挟まるところがあるな~』とお心当たりがある方は・・・
その場所に虫歯が出来ていたり、歯周病が進んで歯肉に炎症がある可能性が高いので、痛みが無かったとしても、是非一度歯医者さんでチェックしてみてくださいね。
食べカスをはさまったままにしておくと口臭の原因にもなるので要注意です!!
 
ちなみに・・・今回お話したことの他にも、お隣同士の歯の高さに違いがある場合や、歯肉が下がってしまうと、食べ物が挟まりやすくなります。
 
長くなってしまいそうなので、そのことについては、また別の機会にお話しますね。