歯医者さん事典vol.78〜デンタルフロスはいつすれば良いの？〜
「デンタルフロスって、いつ使えば良いのですか？」
デンタルフロスについて患者さんへ熱弁をふるっていると、良く聞かれる質問のＮｏ．1といっても過言では
ありません。
デンタルフロスを使ったことが無い方にすると、当然ながらの疑問ですよね。
私を含め歯科の従事者にしてみたら、歯磨き後のデンタルフロス使用は当たり前にやっていること。
しかしながら、一般の方で、ましてデンタルフロスを使ったことが無い方にすると？？？と思いますよね。
「歯ブラシで落としきれない、細かいところの清掃をする道具」がデンタルフロス。
ということは・・・歯ブラシで清掃した後に使うのが正解です。
これは、歯間ブラシも一緒です。
お部屋のお掃除をするとき、最初に掃除機やホウキで綺麗にして、その後細かいところの汚れはスポンジや
雑巾などで拭き掃除をしますよね？
お口の中も一緒です。
歯ブラシが掃除機やホウキ、スポンジや雑巾がデンタルフロスや歯間ブラシとイメージしてみてもらえると分かりやすいでしょうか？
デンタルフロスは朝昼晩の歯磨き後、その中でも必ずやって欲しいのが、夜寝る前です。
朝と昼はやらなくても、夜だけは絶対にデンタルフロスでの最後の仕上げをしっかりとやっていただきたいと思います!!
なぜかというと、就寝中は唾液の分泌量が減ってしまうので、お口の中の自浄作用が低下してしまうからなのです。
＊唾液のチカラについては下記の過去記事をご覧下さい。
歯医者さん事典vol.41～唾液のチカラ～
磨き残しや歯と歯の間に挟まった食べカスなどが残ったまま寝てしまうと・・・
寝ている間に細菌（虫歯菌や歯周病菌）が繁殖してしまいます。
つまり、プラーク（歯垢）がいっぱい増殖して、歯肉に炎症が起きてしまうということです。
歯垢の中には「虫歯菌」や「歯周病菌」が潜んでいるので、歯垢がたまり続けると虫歯や歯周病になるリスクの確率が高くなります。
また、口臭の原因ともなりますので、しっかりと入念にお口の中のケアをしていただきたいのです。
「夜寝る前の歯ブラシの後のデンタルフロス」
これだけは毎日の日課にして欲しいと強く思います。
