歯医者さん事典vol.83〜神経の無い歯も虫歯になるの?〜
 
 
「神経をとってしまった歯も虫歯になるのですか?」
 
患者さんから良くお聞きする言葉です。
 
患者さんの中には、「神経をとった歯や虫歯の治療をして被せた歯は虫歯にならない」
と思っている方もかなり多いみたいですね。
 
確かに見た目は被せ物ができていますし、きちんと歯がある状態になって痛みもないので、
治療した歯はもう大丈夫!と思ってしまうのかもしれません。
 
いえいえ
神経をとって被せた歯であっても、ご自分の歯の根っこや歯質は残っています。
 
被せ物自体は虫歯菌に破壊されることはありませんが、「被せ物の中にあるご自分の歯」は
プラーク(歯垢)がついて虫歯菌に侵されてしまうと、虫歯になり穴が空いてしまいます。
(→歯医者さん事典vol.12~神経を抜いた歯について~その1~)
 
もしくは、ご自分の歯の一部に穴が空いていなくても、歯の根の先に膿の袋ができてしまう
こともあります。
(→歯医者さん事典vol.13~神経を抜いた歯が痛いとき~歯の根の先に膿の袋が出来たとき)
 
痛みを感じない分、初期の虫歯の段階では気づかないことが多いので、神経を取った歯がある方は
人一倍気をつけた方が良いと思います。
痛くならないとなかなか行こうと思わない歯医者さんだと思いますが・・・
 
手遅れにならないためにも!
定期的に虫歯のチェックやクリーニングをして行きましょうね。