歯医者さん事典vol.87〜仮の蓋が外れちゃった!絶対に放置してほしくないケース〜
前回の歯医者さん事典では、「仮の歯や仮の蓋が外れたときはどうするのがベストなのか?」についてお話しました。
仮の蓋といっても、さまざまなケースがあります。
1)被せ物を作るための型を取った後の仮の蓋の時もあれば、
2)歯の根の治療途中の仮の蓋の時もあります。
絶対に放置してほしくないのは、「歯の根の治療途中の仮の蓋が外れた場合」です。
歯の根の治療は歯の根の中を綺麗にして、歯の根の中や歯の根の先の細菌をやっつけるお薬を入れて仮の蓋をします。
皆さんが思う以上にお口の中は細菌だらけですから、仮の蓋が取れてしまうとせっかく綺麗にした歯の根の中に細菌が入り込んでしまい、
全く治療の意味が無くなってしまいます。
ただ、困ったことに歯の根の治療をしている歯は神経の無い歯ですから、蓋が取れても痛みを感じないのです。
そのため、ついつい痛くないし・・・と放置する方がとても多いです。
仮の蓋が取れたまま放置してしまうと、せっかく綺麗にした歯の根の中でどんどん細菌が繁殖してしまい、根の先の病巣がさらに大きくなってしまうこともあります。
治療していた時は歯自体を残すことができていたのに、仮の蓋が取れたまま放置したことが原因で抜歯になってしまうことも少なくありません。
ご自身の歯を失ってしまうのは、とっても悲しいですよね。
そんな悲しいことにならないようにするためにも!
歯の根の治療をしている間に仮の蓋が外れた時は、すぐに歯医者さんに行きましょうね。
そして当然のことですが、歯の根の治療の途中で中断するということだけは絶対にしないようにしていきましょう。
痛くないから特別困らないかもしれませんが、知らないうちに虫歯はどんどん進んでいきます。
虫歯の進行って、実はとっても早いのです!!
お心当たりのある方は、先延ばししても全然良いことはありませんので、気づいた時にぜひぜひお近くの歯医者さんに行ってくださいね。