歯医者さん事典vol.98〜噛み合わせの記録を取る時のコツ〜
歯医者さん事典・・・
前回までは被せ物の型を取る時のコツについてお話してきました.。
※歯医者さん事典vol.95~お口の型を取られる時のコツ~少しでも苦しくならないために~上アゴ編~
※歯医者さん事典vol.96~お口の型を取られる時のコツ~下あごの時は?~
今日は被せ物や詰め物を作る時に欠かせない、「噛み合わせの高さの記録を取る時のコツ」
についてお話します。
この噛み合わせの記録を取る時に使う材料にはいろいろな種類のものがあります。
どの材料もお口の中に入れた時は柔らかくて、その後固まります。
①柔らかい材料を歯のところに入れて、噛んでもらう。
②そして噛んだままキープしてもらい、その位置で材料が固まる。
こうすることによって、上の歯と下の歯の位置関係の記録をとることができます。
ここで気をつけて欲しいことは、いつもの場所で奥歯がカチンとぶつかるまで噛んでキープするということです。
例えば、左の歯の小さな被せ物を作るために、左側だけの小さな型を取ったとします。
当然、噛み合わせの高さの記録も左側の記録を取る必要があります。
噛み合わせの記録を取る柔らかい材料を左側に入れてカチっと噛んでキープするのですが、このときに左側にズレた位置で噛む患者さんが意外と多いのです。
心理的に左側で噛まなきゃ!と思うのでしょうね。
そのような位置で記録を取ってしまうと、当然右側が当たっていないので、出来上がってきた被せ物の噛み合わせがまったく合わなくなってしまいます。
左側に柔らかい材料が入っているとしても、左右の奥歯がしっかりと噛み合っている位置で噛むことが大切です。
左右の奥歯がしっかりと噛み合っている位置。
難しく考えることはありません。
いつも噛んでいる位置で噛めば良いのです。
時々、噛みかたが優しく、上下の歯が当たっていない状態の記録になってしまう方もいます。
変な材料がはいっているので、躊躇してしまうのかもしれませんが・・・
そこはかまわず、思いっきり噛み込んでくださいね!思いっきり噛んでいただいた方がしっかりと
歯型がとりやすいのです。
難しい時には、歯医者さんに伝えていただければ、そこはこちらでも工夫して対応しますので、遠慮なくおっしゃってくださいね。