歯医者さん事典vol.102~歯医者さんで紙のようなものを噛まされるけど、何をしているの?~
「新しく歯の詰め物や被せものなどを歯にセットする時、何か紙のようなものを噛まされてカチカチしているけど、あれは何をしているのですか?」
ある日、患者さんからこの様な質問をされました。
「なるほど!!」
こういうことも一般の方から見たら疑問に思うのですね。
その何か紙のような物はこちらです
みなさんもご覧になったこと、あるのではないでしょうか?
治療が終わった後にお口の中を見てみたら、何やら歯に赤と青の点々がついていたこと、ありませんか?
こちらの赤い紙と青い紙は咬合紙(こうごうし)といって、咬み合わせの調整をする時に使っています。
この赤と青の点々の付き方を見て、どこが強く当たっているか、どこが当たっていないか?のバランスを見ているのです。
ものすごく原始的な作業ですよね
歯医者さん事典vol.100、vol.101でお話しした、新しい詰め物や被せ物の噛み合わせの調整をする時も、この咬合紙を使って行います。
赤と青の転々の付き方をみて確認したり、左右にこの紙を噛ませて引っ張ってみて、その紙が抜け具合を比較して噛み合わせの強さを確認したりします。
これがないと歯医者さんの仕事は成り立たない!と言えるほど大切なものです。
歯科関係じゃない方の疑問は、訊いてみると面白いですね。
普段の診療工程の中で我々があたりまえに行っていることが、一般の方にすると不思議なことが多いのかもしれませんね。
そして、そういう何気ない疑問をお聞きするたびに、もっと色んなことを患者さんにお伝えしてかなければ!と思います。
みなさんもちょっとした疑問や些細なことでも遠慮せずにどんどん質問してくださいね。
私たちもとても良い勉強になります。
よろしくお願いします☆