歯医者さん事典vol.129〜診療中はお口の力を抜いてリラックス〜
 
 
前回の歯医者さん事典では、治療を受ける時にはアゴをひいてリラックス~♫という
お話をさせていただきました。
 
歯の治療をされる時にお口を開けようとすると無意識にアゴを上に上げてしまう方は、
どちらかというと「治療に協力しよう!」という意識が高い方が多いのです。
 
そのため、お口も一生懸命、これでもか!というくらい大きく開けて下さいます。
ところが、気合いを入れてお口を大きく開けると、どうしてもほっぺたや唇に力が
入ってしまいます。
 
筋肉がパンパンに頑張ると、頬も唇もすごく硬くて広がってくれなくなり、治療
する道具が入りにくくなってしまいます。
 
 
どういうことかと言うと・・・腕を曲げて力こぶを作ってみてください。
 
腕の筋肉に力が入って、筋肉が硬くなっていますよね?
 
お口を頑張って開けている状態は、ほっぺたの筋肉や唇の筋肉に力が入っている
状態なので、力こぶを作った時の腕の筋肉と同じように硬くなっているのです。
 
 
患者さんが治療に協力しようとしてお口を開ければ開けるほど、治療する道具が
入りにくくなってしまう・・・という悪循環になってしまいます。
 
「口を開けよう!」と頑張っている患者さんの筋肉の力と、「ここを見たいので広げたい!」
と思って頑張る歯医者さんの力の闘いが起こっている感じです。
それは、患者さんにしてみると、とっても疲れますし何より辛いですよね。
 
 
そんな時は・・・ふっと力を抜いてリラックスしてみてください。
 
無理にお口を開けようと思わないで、お口の力を抜いてリラックス!!
 
 
なされるがままになって頂いた方が、ほっぺたも広がりますし、唇の力も抜けて楽になります。
 
 
ホント?と思った方、「あ~ん」と思いっきり大きくお口を開けてみてください。
 
 
唇と歯の間に、指は入りますか??
 
・・・入らないですよね。
 
 
お口の周りの筋肉の力、実は結構すごいのです☆
お口を半開きにして、ほっぺたと唇の力を抜いて、唇と歯の間に指を入れてみてください。
 
今度はすんなりと入ると思います。
 
このようにほっぺたと唇がゆるゆるの状態だと、治療をする方もされる方も楽だと思います。
 
 
歯の治療をされる時は、力を抜いてリラックス~が大切だということ、ご理解いただけましたか?
ほんのちょっとのことなんですけど、力を抜いてリラックスするだけでも、歯の治療はすごく楽になると思います。
 
 
今度、歯医者さんで治療をする機会がありましたら、ぜひ試してみてくださいね。