歯医者さん事典vo.137〜特に中断してほしくないケース〜その2〜根の治療が終わったのに放置した場合〜
今回の歯医者さん事典は治療途中で中断してほしくないシリーズ、その2です☆
歯の根の治療が終わると、痛みも治まっているのでついつい安心してしまうのか、
治療の途中で中断してしまう患者さんが時々いらっしゃいます。
治療を途中で中断してしまう状態を放置してしまったら???
歯の根には最終的なお薬が詰めてありますが、その上の蓋は仮の蓋なので、隙間
からバイ菌が入り込んで、根の先の炎症が再発してしまうこともあります。
せっかく通院して治ったのに再発してしまうなんて・・・悲しすぎますよね。
また、歯の根の治療をしている歯のほとんどは、エナメル質が失われて象牙質が
むき出しになっている状態です。
その象牙質が長期間むき出しのまま放置されてしまうと、ダイレクトに虫歯菌の
攻撃を受けるので、せっかく残っていた歯質も虫歯になって脆くなってしまいます。
怖いことに虫歯になっても、神経を取ってしまっているので痛みを感じない=気づかないのです。
それで、患者さんご本人は全く気づかずに長期間放置してしまって・・・
そろそろマズイかも・・・・と来院した時には、虫歯が歯の根の深いところまで
進んでしまって、抜歯しなければならなくなってしまうこともあります。
イメージをイラストにしてみましたのでご覧下さい。
Aが歯の根の治療が終わった時、Bが放置してしまって歯の根の深いところまで
虫歯が進んでしまった場合です。
Bのように歯肉の下にまで虫歯が進んでしまったら・・・
もう抜歯するしか方法はなくなってしまいます。
怖いですね!!!
根の治療が終わると、痛みも無くなってしまうので、ついつい油断してしまう
のかもしれませんが、実は痛みを感じることよりももっと怖いことが起きてしまうのです。
せっかく歯の根の治療が終了するところまで通院したのですから、ホント心から
被せ物を入れるところまで継続していらしていただきたいなと思います。
そう言えば歯の根の治療が終わったまま治療を中断してしまっているかも???
ドキっとした方は・・ぜひぜひ先延ばしせずにお早めに歯医者さんに行ってくださいね!