歯医者さん事典vol.148〜「治療が終わった歯はもう虫歯にならない」なんてことはありません!〜
 
 
「治療した歯はもう虫歯にならないから大丈夫だと思っていました!」
 
これも患者さんから良く聞く言葉です。
 
「治療した歯は虫歯にならない・・・」
そう思っている方、意外と多いんですね。
 
 
結論から申し上げますと、
『歯はそこに存在している限り、いつでも虫歯になる可能性があります。』
 
 
なぜならお口の中には常に虫歯菌がいるからです。
 
被せ物をしていたとしても、必ずご自分の歯との境目がありますので、気をつけて清掃して
いないと、その隙間から虫歯菌が入り込んで虫歯になってしまいます。
 
 
さらに、神経の無い歯は痛みを感じないので、ついつい油断しがちなので要注意です。
 
 
神経のある歯でしたら痛みを感じるような大きさの穴があいてしまっても、気づかないので
知らないうちに大きく広がってしまって、ある日突然、被せ物が取れてしまうのです。
 
 
「被せ物が外れたところを見てみたら、歯がほとんど残っていなくてビックリした!」
そうおっしゃって駆け込んで来る患者さんも少なくありません。
 
 
私からみなさんに心から伝えたいこと。
「治療が終わった歯でも虫歯になる」ということです。
 
 
むしろ、治療した歯こそ、健康な歯よりも念入りに丁寧に清掃して行く必要があります。
 
健康な歯には人工的な材料との境目はありませんが、治療した歯には必ず被せものや詰め物
との間に境目があります。
 
つまり、ツギハギ状態・・・・。
 
 
まっさらな1枚の布よりもツギハギの布のほうが、汚れが着きやすいですし、ほつれも生じ
やすいというのは、イメージできますよね。
 
治療した歯も同じです。
 
 
治療が終わって痛みが無くなると安心して、痛くなるまで歯医者さんに来ない方がとても多
いのが現実です。
 
治療した歯が多ければ多いほど、定期的に歯医者さんに来て、ツギハギの部分をチェックし
て清掃していくことが本当に大切です。
 
 
「そう言えば被せ物や詰め物がいっぱいだけど、しばらく歯医者さんに行っていないわ」と
いう方は、お時間のある時にぜひ歯医者さんでチェックしてもらってくださいね。