歯医者さん事典vol.151〜虫歯じゃなくて良かった????それホント??〜
 
 
歯が痛くて来院された患者さんに、「虫歯じゃなくて歯周病ですね」とお伝えすると・・・
 
ほぼ全員の方が「良かった!虫歯じゃなかった!」っておっしゃいます。
 
 
んんん???
あれれ???
 
そうなんです。
 
 
患者さんは虫歯にはかなりの恐怖を抱いているみたいなのですが、歯周病に対してはそれほど
重要視していないみたいで、みなさんホッとした表情をなさいます。
 
 
同じような経験をした方、おそらくいらっしゃるのではないかと思います。
 
 
「良かった!虫歯じゃなかったんだ~」とホッとした方。
 
要注意です!それって全然良くありませんよ。
 
 
虫歯は比較的早い時期にしみたりしてサインを出してくれますし、黒くなるので目で見ても
気づくことができますが、歯周病は知らないうちに進行するので歯周病の方が実は怖いのです!
 
 
また厄介なことに、ホッとするようなレベルの痛みってそれほどでもなかったりするので、
ついつい油断してしまうのですよね。
 
 
そうすると、ついつい放置していまうことになってしまいます。
 
 
そして、遂に痛くて噛めないほどの痛みに襲われた暁には・・・歯周病が進行して抜歯を
しなければならなくなってしまうこともあります。
 
 
怖い怖い!!
 
 
さらに付け加えると、歯周病の治療って歯科医院で行う処置だけでなく、お家でのセルフ
ケアの善し悪しによって大きく左右されます。
 
生活習慣病なので、糖尿病のように患者さんご自身が毎日のケアを行わないと、いくら歯科
医院で治療しても意味がないのです。
 
 
もっともっと、一般の方々に歯周病の怖さについて知っていただきたいなって心から思います。
 
 
放置して、歯周病が進行して、歯がグラグラになって抜歯・・・
 
 
そうなって初めて「しっかりとお口のケアをしておけば良かった」
と思う方がとても多いです。
 
 
そういえば、前に歯が痛くなって行って歯周病って言われて、痛くないからそのままになって
いるなぁと心当たりのある方は、ぜひ近いうちに歯医者さんでチェックしてもらってくださいね。
 
 
引き延ばしても良いことは全然ないですよ!!
 
始めるなら、今!です。
 
 
お仕事などですぐには歯科医院に行けない方でも、今日から毎日のケアに時間をかけるように
してみてくださいね。