歯医者さん事典vol.196〜白い歯の詰め物、着色しないようにするためのコツ〜
 
 
小さな虫歯をちょっと削って詰めてもらった白い詰め物。
 
 
治療した時は綺麗だったのに、すこしずつ着色してしまった・・・そんな経験はありませんか?
 
 
良く見かけるのが、詰めた物とご自分の歯の境目にできる着色。
 
 
治療した直後はどこが境目か分からなかったのに、着色してくるとココが境目!って分かるよう
になってしまいます。
 
 
この着色・・・・毎日、色んな物を飲食するのですから、全くゼロにすることはすごく難しい
ことだと思います。
 
 
でも、多くの患者さんを診て来て共通して言えることは、磨き残しが多いほど着色しやすいっ
ていうことです。
 
 
単に治療してから長期間経ってしまったからというだけじゃなくって、お口の中の清掃状態も
大きく関係していると思います。
 
 
磨き残しが多いと、単にその材料自体の着色だけじゃなくて、ご自分の歯と詰め物の境目の接着
が悪くなって、詰め物の材料が浮き上がって来る感じがします。
 
 
詰め物の材料が浮き上がっているのですから、当然その浮き上がりの隙間には汚れが着きやすく、
プラークが停滞するとそこに着色してきます。
 
 
プラークが停滞したところは着色しやすいだけでなく、当然虫歯にもなりやすいので、2次的な
虫歯になるリスクも高くなります。
 
 
怖いですね!
 
 
しっかりとご自分でケアして磨き残しが少ない方は、詰め物の境目の浮き上がりも少ないですし、
着色もしにくいです。
 
 
実際、私自身、子どもの頃になった前歯の小さな虫歯のところに詰め物をしていますが、その
境目に着色してきたことはありません。
 
 
しっかりとケアすることで、白い詰め物の境目の着色を予防できるということは、身をもって
実感しています。
 
 
ただ、注意して欲しいのが、ここでいう着色の状態のこと。
 
 
今日、私がお話しした白い詰め物の境目に出来る着色というのは、詰め物とご自分の歯の境目
がハッキリと分かるほど着色していて、しかもその境目に隙間があって、明らかにその隙間に
汚れがついているのが分かるような着色です。
 
 
白い詰め物だけでなくって、歯の表面全体にうっすらと茶渋のような着色がついている場合は、
また別のお話になります。
 
 
うっすらと着く茶渋のような着色は・・・以前にもお話しした口呼吸が関係していることもあります。
 
 
あとは様々な生活習慣(ワイン、紅茶、コーヒー、タバコなど)にもよります。
 
 
単に着色なのか、虫歯のリスクが高い状態なのか?という見極めは、やはり歯医者さんでしっかりと
チェックしてもらってくださいね。