歯医者さん事典vol.157〜入れ歯が出来るまでに時間がかかるのはなぜ?〜
 
 
入れ歯は被せ物に比べると、型を採ってから出来上がるまでに時間がかかります。
 
患者さんの中にはどうしてそんなに時間がかかるの?と思っている方もいらっしゃる
みたいですので、今日はそのことについてお話しますね。
 
 
まずは簡単に入れ歯が出来上がるまでの流れについてお話します。
 
 
①まず、お口の型をとります。
*残っている歯がたくさんある時には、この時に噛み合わせの高さを取ることもあります。
 
型を採ってから約5日後
②お口の型をとって出来た模型で作った道具(咬合床といいます)で噛み合わせの高さの
記録を取ります。
*この時にバネなどが出来ている時にはバネの適合状態もチェックします。
 
約4日後
③噛み合わせの高さの記録を元にピンクのワックスの上に歯が並んできます。
*この時の状態は完成の一歩手前なので、一見すると出来上がりかな??と勘違いする
患者さんもいらっしゃいます(笑)でもまだまだです。
 
約5日後
④噛み合わせやバネなどの適合状態を確認してOKだったら、ピンクのワックスの部分を
入れ歯のプラスチックの材料に置き換える作業をして完成です。
 
いかがですか??
上記の工程を単純計算すると型を採ってから完成まで少なくとも14日間かかることになります。
 
土日はカウントしませんので、実際にはやはり20日間くらいかかります。
 
 
例えば、歯の並んでいる状態をチェックしてみて、お顔の感じがあまりにも変わってしまったり、
歯の大きさが気になったりした場合には、再度歯を並べて確認する必要がでてくるので、もっと
日数がかかることもあります。
 
型を採ったら、すぐに出来上がり!という訳にはいかないんです。
 
 
入れ歯が出来るには日数がかかるということ・・・ご理解いただけましたか?
 
 
今日お話した入れ歯を作るための工程について、歯医者さん事典で1つずつ詳しくお話していきますので、楽しみにしていてくださいね。