歯医者さん事典vol.93〜歯の被せ物や詰め物ができるまで〜
 
歯医者さん事典、前回は型取りの重要性についてお話しました。
 
型取りのお話をしてから、ハッと気づいたのですが、
そもそも「どのような順番で被せ物が作られるのか?」について、お話していなかったですね。
 
今回は、被せ物や詰め物ができるまでの大まかな流れについて話していこうと思います。
 
①虫歯の処置・補強をし、歯の形を整えたら型を取ります。
②お口の型をとったら、石膏という材料を使ってお口の模型をつくります。
模型ができたら、それを技工士さんに渡します。技工士さんはその模型上で被せ物や詰め物を作っていくのですが、
これからの工程がまた大変です。今回は金属で出来た詰め物や被せ物を作る工程を例に説明します。
③お口の模型の歯に合わせて、詰め物や被せ物をワックス(ロウ)で作ります。
④そのワックスで出来た詰め物や被せ物を金属に置き換えて
⑤出来上がった金属を模型に戻して噛み合わせの調整をして、形を綺麗に整えてピカピカに磨いたら完成です。
 
本当はもっと煩雑な作業があるのですが、今回は省略します。
 
それでも、かなり複雑な工程だということがお分かりいただけるかと思います。
完全オーダーメイドなのです。
 
よく型を取った後、来院されなくなる患者さんがいらっしゃるのですが、すごくもったいないなって思います。
 
あなたのために作った被せ物や詰め物は、他の人にピッタリ合うことは決して無いのです。
もしも、この記事をお読みになられて、「型を取ってから歯医者さんから足が遠のいてしまっていた」という方がいらっしゃったら、ぜひ歯医者さんに行ってくださいね。
 
あなたのために作った被せ物は、あなたを待っていますよ!!