歯は上下左右接触していることによって、正しい位置にとどまります。
ですが、1本でも失ってしまうとどうなるのでしょうか・・・。
隣の歯は倒れてきますし、下の歯が無くなってしまうと上の歯は正しい位
置にとどまろうとしてグングンとその場所を探しに伸びてきてしまいます。
例えば、歯を失った場合だけでは無く相手の歯と噛まなくなっただけでも
歯は動いていきます。ちょっとびっくりですね!
歯が動いてしまう原因にはさまざまですが、ひとつだけハッキリと言える
は隣り合わせになる、または上下で支えあう歯の正しい位置が失われると
生きてる歯は自分のパートナーとなる相手を見つけに動くということです。
・大きな虫歯になって、根だけになってしまっているのを放置し続けてしまった。
・歯と歯の間に虫歯ができて隙間があったけれど、知らないうちにその隙間が無くなった。(閉じてしまった)
・歯に被せていたモノが外れたのを放置してしまった → 相手の歯が伸びてきます。
・隣り合わせまたは上下で支えあう片方の歯が伸びてしまうと・・・。
→ 新しく歯を入れるスペースが無くなってしまいます。最悪、歯茎を噛んでしまっている場合も!
・上下の奥歯が失われた状態を放置してしまうと・・・
→ 歯茎同士があたってしまっていることもあります。
・歯と歯の隙間が無くなってしまうと・・・
→ 相手の歯が接近してきているのでスペースが無くなり、被せモノを作る際に支障をきたします。 無理に被せモノを作ろうとしても、非常に清掃性が悪く、歯周病の悪化の原因になります。
ほんのちょっとのことが積み重ねになって、取り返しのつかない大きな問題となってしまうのです!
そのため、当院では1本の歯の大切さをひとりでも多くの方に伝えていきたいと思っています。もちろん、重度の歯周病やひどい虫歯の場合には、残念ながら歯を抜いてしまわなければならないこともありますが、できるだけ保存できるようにしていきたいと考えます。
他院で抜く以外の治療法しか無いと言われた場合でも、状態によってはなんとか抜かずに済む治療方法もあります。
例えばこんな場合・・・
・虫歯が歯茎のしたまで進行していて、もう被せることができないと言われた。
→ 歯の根を歯茎の上に引っ張りあげてから被せていきます。
現在の状態によっては、根管治療専門医との連携で抜かずに済む場合がございますので、まずは、お気軽に当院へご相談ください。