歯医者さん事典vol.186〜歯の根の治療後の放置はキケン〜
 
 
歯医者さんって、歯が痛い時に行くところ・・・
 
 
やはりそんな認識があるみたいです。
 
 
痛い時は通院するけれど、痛みが無くなると来院しなくなってしまう患者さんが
時々いるのは、こういった背景があるからなのでしょうね。
 
 
特に歯の根の治療が終わって、痛みも無くなってホッと一息ついて・・・
 
 
ちょっと忙しいからと先延ばしにしているうちに、気づいたら何ヶ月も経過してしまった。
 
 
意外と、こういうパターンが多いのです。
 
 
患者さんは決して忘れている訳ではなくって、心のどこかで「歯医者さんに行かなきゃ!」
と思っているんですよね。
 
 
でも・・・歯の根の治療後、仮の蓋の状態で放置していた場合はかなりキケンです。
 
 
仮の蓋は長期間経つと劣化しますので、隙間から細菌が入り込んで、再び感染して痛みが出る
可能性もあります。
 
 
根の治療をした歯の壁は薄いので、補強しない状態で噛んでいると、歯の一部が欠けてしまったり、
割れてしまったりすることもあります。
 
 
本来なら、被せ物をすべき部分がむき出しのままになっているので、そこからまた虫歯になって
しまう可能性もあります。
 
 
たちの悪いことに、虫歯になっても根の治療をした歯は痛みを感じないので、全く気づかないこと
もあります。
 
 
怖いですね!
 
 
どんな状態であっても、治療を中断して放置することはしないで欲しいのですが、根の治療をした
歯は特にキケンです。
 
 
痛くなった時は取り返しのつかない状態になってしまっていることも少なくありません。
 
 
そんなことにならないためにも!
 
 
痛みが無くなったとしても、中断せずに最後まで通うようにしてくださいね。
 
 
ドキッとした方は・・・あなたの大切な歯のために、少しでも早く治療を再開してあげてくださいね。