歯医者さん事典vol.197〜電動歯ブラシの使い方に要注意!〜
 
 
先日、定期検診にいらっしゃった患者さん。
 
 
お口の中をチェックしてみたら、全体的にすごく綺麗に清掃できているのですが、
なぜか奥歯の裏側やほっぺた側の歯茎の近くだけいっぱいプラークが付着しています。
 
 
右も左も、噛む面の方はピカピカなのに、見事に歯茎の近くにはプラークがいっぱい。
 
 
そのことを指摘して、歯ブラシをどのように当てているのか聞いてみたら、
 
 
「電動歯ブラシを使っているんです。」との答えが!!
 
 
せっかく良い物を使っているのに、肝心のところが磨けていないのはもったいないですよね。
 
 
そこで、患者さんに電動歯ブラシを持って来ていただいて、当て方の確認をしてみました。
 
 
まずは普段どのように使用しているのかをチェック。
 
 
すると、スイッチオンした電動歯ブラシをお口の中でゴシゴシと動かしています。
 
 
あちゃー!
 
 
これでは、まったく意味が無い・・・。
 
 
普通の歯ブラシの当て方を思い出してみてください。
 
 
「歯と歯肉の境目に毛先が入るように当てて、そこで軽く振動させる」
 
 
これ、電動歯ブラシでも一緒です。
 
 
電動歯ブラシは、「軽く振動させる」ことをしてくれます。
 
 
そのため、電動歯ブラシで清掃する時は、まず歯と歯肉の境目にブラシを当てて、
そこでスイッチオンして動かさないこと!
 
 
スイッチオンしてゴシゴシ動かしちゃったら、せっかく歯と歯肉の境目に当たっていた
毛先が外れて空振りしてしまいます。
 
 
ホコリで汚れているお部屋の隅を掃除機で清掃する時のことを思い出してみてください。
 
 
ホコリがきちんと吸い取られるように、お部屋の隅に掃除機をしっかりと当てて、ホコリを吸い取りますよね?
 
 
スイッチオンして掃除機をラフに動かしたら、大まかな床は綺麗になるかもしれませんが、細かいお部屋の隅のホコリはそのまま残ったままになってしまいます。
 
 
お口の中も全く一緒です。
 
 
電動歯ブラシをゴシゴシしている人・・・意外と多いんじゃないかなって思います。
 
 
歯ブラシを口に入れたら、無意識のうちにゴシゴシしちゃっているんだと思います。
 
 
患者さんも、「全く何も考えずに、ゴシゴシ動かしてました!」とおっしゃっていました。
 
 
「電動歯ブラシを使っているから大丈夫☆」となぜか安心してしまっている方も多いの
ですが、きちんと当たっていないケースがほとんどです。
 
 
せっかく良い物を使っているのに、もったいないですよね。
 
 
電動歯ブラシを使っている方は・・ぜひご自分の歯と歯肉への当て方を確認してみて
くださいね。
 
 
もし、ゴシゴシしてしまっていたら、「歯と歯肉の境目に当てて、それからスイッチオン
して数秒間キープ」を実践してみてくださいね。
 
 
きっとツルツル感が倍増すると思いますよ~☆