クリニックの窓から見える大通公園の木々たちも綺麗な秋色に色づきました。
 
気温もぐっと下がってきましたので風邪などひかれてる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
手洗い・うがいはもちろんのことですが、歯磨きも風邪予防になりますので、しっかりと歯磨きをして
風邪予防しましょう。
 
今日は、虫歯菌の中にも「善玉菌」と「悪玉菌」があることをお話しさせていただきます。
 
 
虫歯になりやすい方のお口の中には、ミュータンス菌の数が多いということは、前回説明させていただいたので
もうみなさんおわかりですね。
 
虫歯にならない為にも、日頃からのケア(歯ブラシでの清掃、デンタルフロスによる歯と歯の間の汚れ除去等)で
虫歯の原因菌である「ミュータンス菌」の数を極力お口の中から減らしてあげることが大変重要になってきます。
ご自身でできるケアをしっかりと習慣化するだけで、お口の中の菌の数はかなり減らすことができるのです。
 
このミュータンス菌には
①「善玉菌」・・・サラっとしていて、歯面からはがれやすいプラークを作る。
②「悪玉菌」・・・ベタベタして歯にくっつきやすいプラーク(歯垢)を作る。
という、2つの菌が存在します。
 
患者さんのお口の中を診ていますと、虫歯の多い方のプラーク(歯垢)は虫歯の少ない方と比べて明らかに違います。
虫歯の多い方のプラーク(歯垢)は、本当にベタっとしています。
 
ミュータンス菌の悪玉菌がお口の中に多くなると、ネバネバ成分が歯の表面にピッタリとくっつきますので歯磨きだ
けではなかなか落ちません。そうなると、お口の中に食べかすや糖があるとそれを取り込み酸をどんどん作り出して
歯を溶かし、虫歯の原因となります。
 
もう一方のミュータンス菌の善玉菌は、前述した様にサラッとしていてネバネバ成分を出しません。
歯磨きでも充分に落ちるので、虫歯の原因になりにくいのです。
 
では、ミュータンス菌の悪玉菌の数を減らし、善玉菌の数を増やすことはできないのでしょうかという問いが出そうですね。
 
ミュータンス菌の善玉菌を増やす効果があるとされているものについては、次回にお話しさせていただきます。
 
ご自身のお口の中の虫歯菌がどれだけ存在するかは「唾液検査」を行うことでわかります。
当クリニックでも唾液検査を行っておりますので、気になる方は一度検査をおすすめ致します。
 
 
院長 佐藤 聖子