~その2.歯が抜けているのを放置していた場合:前編~
 
 
前回の記事で、被せ物がはずれたまま放置していた方・・・
歯医者さんへは行かれましたか?
 
今回は、歯が1本抜けているのを放置し続けていた場合について
お話しさせていただきますね。
 
この記事をご覧頂いてる方で、心当たりのある方いらっしゃいますか?
 
前歯と違い、奥歯の目立たないところですと普段の生活にそれほど支障を
きたすことが無いので、意外と抜けたままにしていらしゃる方は多いですね。
 
しかし・・・長い目で見ますと、いろいろな弊害が生じてきますので要注意!!
歯の被せ物がはずれた時と同様、歯が1本無くなると、歯と歯の接触点が失われ
てしまう状態になりますので、抜けた歯の前後にある隣の歯が動いてきます。
 
本来、隣り合う歯同士がお互いを支え合い、上下の歯が上手に
バランスをとり維持している状態であるのに、歯が無いことにより長時間放
置すればする程、動く量も大きくなり歯が傾いてくるのです。
 
図解すると下の様なイメージです。
 
201502071
 
左側が後ろ側にある歯と思って下さい。
 
後ろにある歯が、平行に移動するのでは無く、手前に傾きながら動いてし
まうのです。
この様に後ろにある歯が動いてしまうと、ブリッジを作ることがとても難しく
なってしまいます。
 
ブリッジとは下の絵の様なイメージのものです
 
201502072
 
後ろの歯が傾いてしまうと、橋桁の一本が傾いてしまうということになります。
 
当然ながらに、ブリッジを作ることは難しくなってしまうのは、見ての通り
おわかりいただけますよね?
実際、この様な状態になるまで放置してしまっている方が意外と多いのが
事実なんですよ。
 
ここまでの状態になってしまったら手の施し様が無いわけではありません。
「矯正」をして、歯の傾きを正常な位置に修正することが可能です。
 
ただし、「矯正」には時間とお金がかかります。
 
だからと言って「それならこのまま放置しておくわ」なんて事は考えないで
いただきたいところです。
心あたりある方は、なるべく早目に歯医者さんで診ていただいて下さい。
手遅れにならないためにも!!
 
ブリッジは、支えとなる歯を削る必要がありますので、負担がかかってしまい
好まれない方もいらっしゃいます。
 
その様な場合は、インプラントや入れ歯という選択肢もあります。
 
いずれの選択肢をお選びになっても、一番大切なことは「上下左右の歯が揃い、
バランスよく噛む状態を維持できること」です。
 
これは、残っている歯を健康に守り保つことにつながります。
 
前回までのおさらいとして・・・
 
①歯の被せ物がとれたら早目に歯医者さんで装着してもらう!!
②歯が抜けたまま放置しない!!
 
それではまた次回に。。。