「歯ブラシの当て方」
 
前回の歯医者さん事典vol.18では歯肉からの出血についてお話させていただきました。
その中で少し触れさせていただいた、ご自身で行う毎日のケア「歯ブラシの当て方」
についてご説明して参ります。
 
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前回のお話の中で、上記イラストのBの様に歯と歯の境目にプラーク(細菌)が溜まって
いると、その周囲の歯肉が腫れて出血しやすい状態になるとお話し致しました。
 
このプラークをご自分で取り除くには、歯ブラシの毛先を歯と歯肉の境目に入れて清掃する
ことと、デンタルフロスを使用し清掃する必要があります。
 
歯ブラシの当て方のイメージは下図の様になります。
 
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歯ブラシの毛先を歯と歯肉の境目に入れ、小刻みに振動させる様にします。
 
歯と歯肉の境目に歯ブラシの毛先を入れることって、慣れないと難しいですよね。
下のイラストを見ていただくとおわかりいただけるかと思うのですが、
 
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まず、歯と歯肉の境目に対して直角に歯ブラシの毛先を当ててみて下さい。
 
次に、直角に当てた歯ブラシをそのまま45°傾けて、その状態をキープしつつ毛先を小刻みに
振動させます。
 
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ただし、ここで注意していただきたいのは、歯ブラシを大きく動かさないこと!!
 
綺麗にしなきゃ!!とついつい気合と共に力が入りがちですが、優しく毛先を当てることが
ポイントです。
 
力が入りすぎると、どうしても歯ブラシの毛先が直角に当たることなく寝てしまい、
せっかくプラークを取り除こうとしてもきちんと毛先が当たっていない為に、取り除くこと
ができないままになってしまいます。
 
床をホウキでお掃除する時のことをイメージしてみて下さい。
 
力を入れてしまうと、ホウキの先が寝てしまいチリや埃を取り払うことができませんね。
 
お口の中も、ホウキでお掃除をする様なイメージで静かに・細かく優しく汚れを取り除く
ことを思い描きながらが大切です。
 
拙いイラストでは、伝わりきらないかもしれませんが、少しでも歯ブラシの当て方を理解
していただけたら嬉しいです!!
 
次回は、歯ブラシだけでは取り除くことができない、細かい部分の清掃の仕方をデンタル
フロスを用いて行う方法をお伝えします。
 
私自身、何をおいてもこれが無くては始まらない!!と思っています。
 
その熱い思いを是非、お楽しみにしていてください。