歯医者さん事典vol.68〜歯の根を1本だけ抜くってどういうこと?〜
 
前回の歯医者さん事典vol.67では、「歯の根を分けて歯を残すこと」についてお話しました。
今回は「歯の根を1本だけ抜くこと」についてお話ししますね。
 
歯の根が2本ある下の奥歯や3本ある上の奥歯・・・
そのうちの1本の根が割れてしまったり、虫歯が深くて残せない状態でも、他の根が無事な場合は「残せない根だけを抜歯する」ことがあります。
 
下の歯を例にしてイラストを描いてみました。
 
20160528
 
少しイメージできましたか??
 
1本抜いた後はどうやって歯を被せていくのかというと・・・
 
下の歯の場合はお隣の歯とつなげてブリッジにすることが多いです。
(*その方の残っている歯の状態によって歯の被せものの状況は変わります)
 
上の歯の場合は、2本の根っこの上に歯を作って被せます。
 
根っこが1本無くなっている分、残っている歯に負担はかかってしまいますが、全て無くなってしまうよりは良いですよね。
 
前回このことについて予告したら、さっそく読者の方からメッセージをいただきました!
 
過去に歯医者さんで歯の根を1本抜くと言われたそうなのですが、やはり不安だったのか躊躇して今に至っているとのこと・・・。
どういうことをするのか分からないと、不安になってしまいますよね。
 
当院の患者さんの中にも同じような方がいましたが、、説明してもイメージできなかったみたいで、実際に根を抜いた状態を見て、初めて理解できたとおっしゃっていました。
 
今回の記事を読んで少しでも不安が払拭されたら、とても嬉しく思います。