歯医者さん事典vol.73〜ちょっとしたことがきっかけで歯は着色します〜
   
          
かなり以前のことになります。
歯のホワイトニング治療も行い、とっても綺麗な白い歯になっていた患者さん。
突然、歯に着色汚れがついて来院されたことがありました。
  
それも、かなりスゴイ勢いで着色していて、歯の表面全体に茶渋がついている感じです。
(あれだけ綺麗な白い歯になったのに一体どうしたんだろう・・・?)
  
自宅での毎日のケアもしっかりなさり、定期的なメインテナンスにもいらっしゃっている方だったので、すごく驚いてお聞きしてみました。
「ここ1ヶ月くらい、歯磨き粉を使わなかったんです」とのお答え!!
  
ひえ~っ!!
  
歯磨き剤って、ミントの爽快感で磨けている気分になってしまうので、頼りすぎるのも良くないのですが、全く使わないと
こんなにも着色してしまうとは!!!
  
歯磨き剤には多かれ少なかれ研磨剤が入っているので、使わないでいると着色することは頭では理解していましたが、
実際に目の当たりにすると、正直かなりの衝撃でした(笑)
  
逆に、それまで着色していなかった患者さんがいきなり着色してきて、おかしいな~と思って聞いてみたら、粒子の荒い研磨剤の入った歯磨き剤を使っていた・・ということもあります。
  
粒子の荒い研磨剤が歯の表面を傷つけてしまって、そのために着色してしまったのですね。
  
これは極端な例ですが・・・このようにちょっとした毎日の習慣の変化で、歯に着色しやすくなったりすることがあります。
  
  
この変化に気づくことができたのも、定期的に来院されていたからこそなのです。
  
もし、この患者さんが・・・初めて来院した患者さんでしたら、「お茶をたくさん飲む方なのかな~?」くらいに思い、それほど気にしなかった
かもしれません。
  
何度か来院されていらっしゃると、治療している合間に色々なお話をします。当然その中で気づくこともあると思いますが、お口の中を見て、
いきなりそこにフォーカスを当てる確率はかなり低いと思います。
  
そういった意味で、やはり痛みが無くても定期的にチェックしていくことはとっても大切なことなのです。
  
ご自分では気づかないちょっとした変化を見つけることができるので、「最近歯医者さんに行っていないわ」と心当たりのある方は、ぜひチェックしに行ってみてくださいね。
  
歯の着色については・・・まだまだお話したいことがありますので(笑)、また別の機会に詳しくお話していきますね。