歯医者さん事典vol.91〜ちょっとしたことでお顔の感じが変わります〜
 
 
「総入れ歯を作りたい」とのことで来院された患者さん。
今日は歯を噛み合わせた時の高さに関する記録を取りました。
 
このステップ、実はとっても大切なのです。
単に上あごと下あごの位置関係だけではなくて、この時の記録を参考に前歯を並べる位置がほっぺたの膨らみなどを決めていくのです。
 
今日も、噛んだ時の上下の位置関係がある程度決まったら、患者さんに鏡を見てもらいながら、確認してもらいました。
 
お口を閉じた時のお顔の感じはどうなのか??
 
唇の膨らみは??
 
色々お聞きしてみたのですが、患者さんご自身も最初はあまりピンと来なかったみたいです。
 
 
パッと見た感じでは、上の前歯の膨らみが少なくて、ちょっとシワがめだっちゃうかな?と感じました。
患者さんにそのことをお伝えしましたが、あまりよく分からないご様子・・・
 
確かに、歯が並んでいる状態ではないのでイメージしにくいため、無理はありません。
 
でも、上の前歯の膨らみがでるように、ちょっと調整してみたところ・・・
 
口元の感じが一気に変わりました!
 
どのように変わったかといいますと
ほっぺたにハリが出て、口元のシワも少なくなって、かなり若返った感じです。
 
患者さんも、前の状態を見ていたので、これは即座に気づいてくださいました!
 
そして、ニッコリと嬉しそうに笑ってくださって、とっても嬉しかったです。
本当に、ほんのちょっとしたことなのですが、それだけでお顔の雰囲気がかなり変わります。
 
噛み合わせの高さの記録・・・
 
 
総入れ歯や前歯が絡んだ大がかりな入れ歯の場合、この時の記録が出来上がりの状態に大きく影響します。
 
前歯の状態が変わると、お顔の印象も変わるので、このステップは本当に重要で慎重になります。
と同時に、ちょっとしたことで若返るんだと言うことに気づいて、パッと表情が明るくなる患者さんを診ることができるので、とても楽しいステップでもあります。
 
これから総入れ歯や前歯が含まれる入れ歯を作る予定のある方は・・・
ぜひぜひ噛み合わせの位置の記録の治療をする際には、ご一緒に鏡を見て楽しんでみてくださいね。
 
プチアンチエイジングのような感じで、きっと楽しめると思います。