歯医者さん事典vol..100〜新しく出来た詰め物や被せ物が高く感じるのはなぜ?〜
 
 
いよいよ今日で2016年も終わりですね。
今年も大変お世話になり、ありがとうございます。
来る年が皆様にとってより幸多き一年となりますようお祈り申し上げます。
 
今年ラストの歯医者さん事典はうれしいことに100回目!! 最後までお付き合いお願い致します。
 
新しく出来た詰め物や被せ物、慣れるまでは何だか変な感じがしますよね。
 
出来上がって来たものがジャストサイズだったとしても、「なんか当たってるな~」と感じる方が多いです。(中には全然気にならないという方もいます)
 
ジャストサイズで出来上がって、噛み合わせの調整をしなくてもOK!というのが理想なのですが、多くの場合は左右のバランスが良く噛み合うように調整していきます。
 
このとき、患者さんの感覚としてはすごく高く感じてしまうことが多いです。
どうしてかと言いますと・・・ イラストにしてみますね。
 
201612311
 
上のイラストのように、歯を削って型をとってから被せ物が出来上がるまでの間は仮の蓋や仮歯がはいっているのですが、上の歯とはあまり接触していないことが多いのです。(あくまでも仮のものなのでラフになっています)
 
ほんの数日のことであっても、上の歯とあまり当たっていない状態に慣れてしまうと
下のイラストのように出来上がって調整したものが適正な噛み合わせだったとしても、
「なんか当たってる!」と感じてしまうのです。
 
201612312
 
当たっていなかったものが当たるようになるのですから、当然ですよね。
 
これを「当たってる!!なんか違和感があっていやだな~。」と思って、何にも感じなくなるまで調整してしまうと
当然ながら、下のイラストのように上の歯と当たらなくなってしまいます。
 
201612313
 
せっかく被せ物や詰め物をセットしたのに、噛み合わせても当たらない状態にまで調整してしまったら?
これはまったく意味のないことになってしまいます。
 
そうならないように、歯医者さんは慎重に噛み合わせの調整をしています。
 
目安としては、反対側の歯の当たり具合が変わらなければOKです。
 
もし、新しく入れた歯が当たる感じがする~!と思ったとしても、反対側の歯の当たる感じがいつもと同じであれば、それは一時的なものなので、しばらくその状態で過ごしてみることをオススメします。
 
 
削ったものは元にもどらないですし、セットした後でも調整はできますので。
 
 
次回は、噛み合わせの調整をする時のコツについてお話しますね。
 
良い新年をお迎え下さい!!