歯医者さん事典vol.112
〜歯がグラグラするのはなぜ?〜特定の歯に強く負担がかかっているとき〜
歯医者さん事典、歯がグラグラするシリーズ・・・今回は[特定の歯に強く負担がかかっている場合」についてお話します。
といって、書き始めると、文章で伝えることがとても難しいな・・・と今、実感してます(笑)
まず、ご自身の歯を奥歯できちっと噛んでみてください。
その奥歯で噛んだ位置からそのまま、下あごを右に歯ぎしりするように動かしてみると
下の歯が上の歯をこするようにして接触している感じがわかりますか??
このとき、上下の歯の位置関係によっては特定の歯の周囲の組織にダメージを与えてしまうような力がかかることがあります。
例えば、歯並びが悪くて下の歯が1本、外側に飛び出して生えていたとします。
イメージをイラストにしてみました。
上下の歯が噛み合う時、本来ですと上の歯が外側で下の歯が内側になります。
ところが、歯並びが悪くて飛び出していると・・・・
その飛び出した歯のところは、上下の歯の当たり方が逆になってしまいます。
つまり、上の歯が内側で下の歯が外側になります。
イラストをご覧ください。
このような状態になると、本来とは違う方向に力がかかってしまうため、歯に負担がかかってしまいます。
違う方向に力がかかると、何だか良からぬことが起きそうだなってことは、何となく想像出来ますよね?
さらに歯ぎしりや食いしばりがあったり、噛む力が強かったりすると長期間にわたってこの状態が続くことで、その歯の周囲の骨が破壊されてしまって、歯周病ではないのに、歯が揺れるようになってしまうのです。
なんだかちょっと考えただけでも怖いですね!
虫歯や歯周病だけでなく、噛み合わせや噛んだ時の力のコントロールも実はとっても大切なことです。
今回は歯並びが悪い場合を例にあげてみましたが、歯並びが綺麗だったとしても上下の歯の噛み合わせが深かったり、微妙に強く当たっていたりすると、同じようなことが起きることがありますので注意が必要です。
「あれ?そういえば・・・」と気になった方は、ぜひお近くの歯医者さんで一度チェックしてみてくださいね。