歯医者さん事典vol.121〜前歯の裏!舌で押していませんか?〜
 
 
前回の歯医者さん事典では「お口を閉じていないことによって、前歯の歯並びが悪くなってしまう可能性もある」ということについてお話しました。
 
今日は、これも意外と無意識にやっている方が多いのですが、「前歯の裏を舌で押す癖があるとどうなるか?」ということについてお話します。
 
ちょっとご自分のお口の中を意識してみてください。
 
今、舌はどこにありますか??
 
もしかして・・・前歯の裏側に触れていませんか?
 
 
「歯の裏に触れているかも!」と思った方は、常に舌が前歯を押して力がかかっているということになります。
 
自分では押しているという意識や感覚はないかと思いますが、舌は筋肉のかたまりなので歯に触れているだけでも結構な力がかかっているんです。
 
普通であれば、フリーな状態になっているところへ舌が触れているのですから。
 
この舌が触れているわずかな力も、前回の歯医者さん事典と同じように「塵も積もれば・・・」なのです。
さらに、舌を鏡に映して見てください。舌のフチに歯の跡がついている方は要注意!です。
 
これは跡がつくほど、舌で押しているということになります。(ちなみに…食いしばっている方でも同じような跡が見えます)
 
また、上下の歯を噛み合わせた状態を鏡で見たときに、「歯の隙間から舌が見えている」方も
要注意!です。
 
通常でしたら、歯の隙間からは何も見えませんからね。
 
分かりやすいように写真を出してみますね(本人の承諾を頂いた上で掲載しています)。
《舌で前歯を押していないとき》
 
201705271
 
《舌で前歯を押しているとき》
 
201705272
 
この方は、舌が歯に当たっていないと落ち着かないのだそうです。
ご自分でも自覚していて、前歯が少しずつ出て来ているとおっしゃっていました。
 
前歯の裏を舌で無意識に押す癖がある方、前歯の裏に舌が常に触れているという方は前歯が舌に押されることによって、前歯が出て来てしまう可能性が充分にあります。
 
口の中を上から見た状態をイラストで描いてみると。
 
201705273
 
横から見ると舌のイラストのようなイメージになります。
 
201705274
 
少々分かりにくいかもしれませんが、なんとなくご理解いただけますか?
出っ歯になってしまったり、すきッ歯になってしまったり・・・
 
歯を上下噛み合わせた時に、上下の前歯が当たらない(噛み合わない)ようになってしまったりします。
 
この「舌癖」による影響は個人差がありますので、よくよく見なければ分からなかったり、明らかに分かるような状態だったりと本当に千差万別です。
 
出っ歯やスキッ歯であったとしても、その原因が舌癖じゃないこともありますので、鏡を見てあれ?って思った方は、自己判断せずにまずは歯科医院で相談しましょうね。