歯医者さん事典vol.138〜中断してほしくないケース3〜被せ物や入れ歯の型を取ったのに中断した場合〜
歯医者さん事典、中断してほしくないシリーズ・・・続いてます!!
今回は「被せ物や入れ歯の型を取ったのに中断してしまった場合」について、お話します。
虫歯の痛みも治まって、ようやく型をとり、いよいよ次に歯が入る!
ほとんどの方は被せ物や入れ歯が出来上がってくる日を楽しみにしてくださいます。
ところが、時々、お仕事で忙しかったりして中断してしまう方もいらっしゃいます。
その期間がほんの数週間のことなら、なんとか大丈夫なのですが・・・・
数ヶ月、年単位で放置してしまうと、さすがに次にいらした時には作った被せ物や
入れ歯が入らなくなってしまうことが多いです。
これは、どうしてかと言いますと、過去の歯医者さん事典でもお話したように、
上下左右の歯の接触が無くなってしまった状態がずっと続くと、歯は動いてしまうからなのです。
【関連過去記事】
・歯医者さん事典③~歯って意外と簡単に動くんです。~その1:かぶせ物が外れた時~
・歯医者さん事典④~歯って意外と簡単に動くんです。その2~歯が抜けているのを放置した場合~
・歯医者さん事典⑤~歯って意外と簡単に動くんです。その3~歯が抜けているのを放置した場合つづき~
・歯医者さん事典⑥~歯って意外と簡単に動くんです。その4~かぶせ物が外れたとき・補足~
例えば、被せ物の型を取ったあとに放ってしまって、仮の蓋が外れてしまったら?
間違いなく、接触していないお隣の歯に近づこうとして動きます。
結果・・・・歯と歯の間の距離が狭くなって、作った物が入らなくなってしまいます。
イメージをイラストにしてみました。
入れ歯の場合も一緒です。
バネのかかる歯が動いたり、傾いたりすると、入れ歯が全く入らなくなってしまいます。
入らなくなったら、また作ればよいじゃない?
そんな風に思う方もいらっしゃるかもしれませんが・・・・
歯が動いてしまうことで、入れ歯や被せ物を作るための条件が悪くなってしまい、
大切な歯をさらに削らなければならなくなってしまいます。
条件が悪い=予後があまり良くない・・
ということは皆さん、なんとなく想像つきますよね?
そして何より、型をとる費用がまたかかってしまいます。
歯にもお財布にも厳しいお話になってしまうんです。
悲しいですね!
そういえば・・・・型を取ってから歯医者さんに行くタイミングを逃してしまって
いたなあ~という方は、ちょっと気まずいかもしれませんが、勇気をもって歯医者
さんに行ってみてくださいね。